ギリシャのシンフォニック・デス・メタル・バンド、セプティックフレッシュは90年、セス・シロ・アントン(ベース/ヴォーカル) 、クリストス・アントニウ(ギター)、ソティリス・アヌンナキ・V(ギター/クリーン・ヴォーカル)らを中心に結成された。94年に『Mystic Places of Dawn』でアルバム・デビュー。当時はドラムマシンやシンセを使用。アトモスフェリックでドゥーミーなデス・メタルという、所属するホーリー・レコーズらしいスタイルで、大きな人気を博していた。03年に6枚目のアルバム、『Sumerian Daemons』をリリースしたところで一旦解散するも、ファンの要望に応え、07年に再結成。フランスのシーズン・オブ・ミストと契約してリリースされた08年の『Communion』では、80人からなるフル・オーケストラをフィーチュア。以降『The Great Mass』(11年)、『Titan』(14年)、『Codex Omega』(17年)と、『Communion』のスタイルを踏襲したアルバムを次々と発表。常にフル・オーケストラや合唱隊入りというスケールの大きすぎるデス・メタルは、セプティックフレッシュの代名詞となっていった。 2014年2月には来日公演も実現している。
2020年7月、ライヴ映像作品『インフェルナス・シンフォニカ 2019』がリリース。19年2月2日、メキシコ・シティのメトロポリタン・シアターで行われたこの日のステージには、総勢100名を超えるオーケストラや合唱隊が参加。セプティックフレッシュのシンフォニックな楽曲の数々が、フルスケールで再現された。