2003年にスイスにて、クリゲル・グランツマン(ヴォーカル/ホイッスル/マンドラ)が中心となって結成されたエルヴェイティ。アルバム『スピリット』(2006年)でデビューを果たした彼らは、間もなくしてドイツの大手メタル・レーベルのニュークリア・ブラストと契約。4作目の『エブリシング・リメインズ』(2010年)をスイス・チャート最高8位に送り込むと、その後も5作目の『ヘルヴェティオス』(2012年)が最高4位、6作目の『オリジンズ』(2014年)がチャートNo.1に輝き、スイスを代表するロック・バンドとなる。
その後、アナ・マーフィーをはじめとする主要メンバー3人が脱退し、セラー・ダーリンを結成する一方で、エルヴェイティは新メンバーを迎え、7作目の『イヴォケーション II~ガリアの神々~』(2017年:スイス・チャート最高2位)をリリースすると、2019年4月には8作目の『アテグナトス』を発表する。この作品もチャート最高3位に入るヒットとなる中、バンドは同4月からワールド・ツアーをスタート。地元スイスでのライヴを皮切りに中国、台湾、ニュージー・ランド、オーストラリアでのツアーを経て、ヨーロッパを精力的に廻っている。その中から7月11日にチェコで行なわれた“マスターズ・オブ・ロック・フェスティヴァル”に出演した時の様子を収めたのが、2019年11月にリリースされた『ライヴ・アット・マスターズ・オブ・ロック』だ。
クリゲルとファビエンヌ・エルニ(ヴォーカル/ケルティックハープ)の男女のツイン・ヴォーカルをフィーチュアし、フォーク・メタル、ゴシック・メタル、メロディック・デス・メタルをミックスしたような音楽を特徴にする彼ら、重厚なサウンド、モダンでアグレッシヴな演奏は圧巻。ヨーロッパで圧倒的な人気を誇るバンド妖艶でかつエネルギッシュなパフォーマンスはまさに必聴!