元祖エピック・ドゥーム、キャンドルマスのオリジナル・メンバーとしてのみならず、エントゥームド、グレイヴ、セリオン、ティアマット、ニフルハイム、マーシレスなどに在籍した面々によるスウェディッシュ・メタル・オールスターズ、クラックスの中心人物としても知られるベーシスト、レイフ・エドリング。スウェーデン王国が誇るメタル生き証人とも言うべきその才能が、元ロイヤル・ハント/エヴァーグレイのマルクス・イデル(g)、ティアマットのラーズ・スコルド(dr)、元キャンドルマス/クラックスのカール・ウェストホルム(key)、イデルの妻でもあるジェニー・アン・スミス(vo)というラインナップで2013年にスタートさせたバンド、アヴァタリアム。いずれも高い評価を得た2作のアルバム『アヴァタリアム』(2013)、『ザ・ガール・ウィズ・ザ・レイヴン・マスク』(2015)に続き、『ハリケーンズ・アンド・ヘイローズ』(2017)を独名門ニュークリア・ブラスト・レコーズからリリース。さらに、4作目のアルバムとなる『ザ・ファイア・アイ・ロング・フォー』(2019)では、初期ブラック・サバスの系譜にあるドゥーム・ロックをモダン・メタル方向にシフトさせ、憂いを込めたメロディで昇華させた音楽性が貫かれている。