商品説明 DETAIL 元祖エピック・ドゥーム、キャンドルマスのオリジナル・メンバーとしてのみならず、エントゥームド、グレイヴ、セリオン、ティアマット、ニフルハイム、マーシレスなどに在籍した面々によるスウェディッシュ・メタル・オールスターズ、クラックスの中心人物としても知られるベーシスト、レイフ・エドリング。スウェーデン王国が誇るメタル生き証人とも言うべきその才能が、元ロイヤル・ハント/エヴァーグレイのマルクス・イデル(g)、ティアマットのラーズ・スコルド(dr)、元キャンドルマス/クラックスのカール・ウェストホルム(key)、イデルの妻でもあるジェニー・アン・スミス(vo)というラインナップで2013年にスタートさせたバンド、アヴァタリアムがいずれも高い評価を得た2作のアルバム『アヴァタリアム』(2013)、『ザ・ガール・ウィズ・ザ・レイヴン・マスク』(2015)に続く新作『ハリケーンズ・アンド・ヘイローズ』を再び独名門ニュークリア・ブラスト・レコーズからリリースする。 前作のリリース後、創始者であるエドリングはキャンドルマスとの両立や新たなソロ・プロジェクト“ザ・ドゥームズデイ・キングダム”の始動に伴い円満離脱(イデルはザ・ドゥームズデイ・キングダムのサポートも務めている)。併せてウェストホルムも脱退し、『ハリケーンズ・アンド・ヘイローズ』はイデル夫妻とスコルドに、同国のストーナーロック・バンド、アブラミス・ブラマからマッツ・リュドストレーム(b)、エドリングとは旧知の間柄のリカード・ニルソン(key)が新メンバーとして加わったラインナップで制作されている。 全8曲中、6曲はエドリングがバンドに残した楽曲。つまり、1960年代のブルーズやハードロック、70年代のドゥームロックを、NWOBHM以降から近代を横断するメタルマナーで再構成し進行形のハードロック/ヘヴィメタルとしてアウトプットするスタイルは前作から継承されている。録音/ミックスをカタトニアやオーペス作品でおなじみのデイヴィッド・カスティロ(ゴーストワード・スタジオ)、マスタリングをアモン・アマース、ソイルワーク、ペイン・オブ・サルヴェイションなどを手掛けたイェンス・ボグレンが担当し、デスメタル通過後のタフなプロダクションも健在だ。しかし本作では、前作からさらに一皮むけて、より開かれた"ロック"としての魅力を開花させたネクストレベルの姿を見せてくれる。 この変化は、ジェニー・アン・スミスとマルクス・イデルがこれまで以上に、ソングライティングやアレンジメントへと力を注いだ成果と言えるだろう。プロデュースも担当するイデルは、メロディックハードの世界で名を馳せるギタリストとしてのみならず、現在は元オーペスのマーティン・ロペス率いるプログレッシヴロック・バンド、ソーエンの一員としても活躍する人物。その経験が反映されてか、複雑な展開をキャッチーに昇華するアレンジは更なる進化を遂げている。ジェニー・アン・スミスのヴォーカルは、妖艶かつオカルティックなムードはそのままに、陽性とも取れるテイストへと軌道修正。 トム・ウェイツ、ルー・リードとの共演で知られるベテラン・パーカッショニスト、マイケル・ブレアが2014年のEP『オール・アイ・ウォント』以来のコラボーレーターとして演奏陣に名を連ねた影響も大きいだろう。マイケル・シェンカー・グループへの参加で知られるリーフ・スンディン、同郷ストックホルムのオール・ガールズ・メタル・バンド、ヒステリアのアニー・デ・ヴィルなど、ゲスト・ヴォーカル陣も"ドゥーム"というキーワードとは無縁の華やかさ。アヴァタリアムにとって、ピンク・フロイドで言うところの『ザ・ウォール』に相当する作品が、この『ハリケーンズ・アンド・ヘイローズ』だ。 【メンバー】 ジェニー・アン・スミス(ヴォーカル) マルクス・イデル(ギター) ラーズ・スコルド(ドラムス) マッツ・リュドストレーム(ベース) リカード・ニルソン(オルガン)