ソウルフライは1997年、ブラジルのメタル・シーンの牽引車的存在であるセパルトウラを脱退したマックス・カヴァレラ(vo,g)によって結成。1998年にデビュー・アルバム「SOULFLY」をリリースした彼らは、 セパルトウラ 時代と同じくスラッシュ/ハードコア・メタルとブラジルの民俗音楽を融合させた独創的なサウンドによって早くもメタル・シーンの最前線に躍り出た。1998年の『OZZFEST』USツアーにも参加、メイン・ステージでOZZY OSBOURNE、MEGADETH、TOOLらと共演した(UK版ではBLACK SABBATH、OZZY OSBOURNE、PANTERA、SLAYER、FOO FIGHTERSらと共演)。
デビュー・アルバム発表から間もなくメタル・シーンの台風の目となったソウルフライは1999年2月に初来日、ほぼソールドアウトとなった全公演は今では伝説となっている。その後、幾度もメンバー交代を経ながら、マックス率いるソウルフライは「PRIMITIVE」(2000年)、「3」(2002年)、「PROPHECY」(2004年)、「DARK AGES」(2005年)、「CONQUER」(2008年)、「OMEN」(2010年)、「ENSLAVED」(2012年)、「SAVAGES」(2013年)、「ARCHANGEL」(2015年)といったアルバムを発表していった。なお、「PROPHECY」からは、マックスと実弟のイゴールのプロジェクトであるCAVALERA CONSPIRACYを含め今やマックスの右腕的存在である、ヘヴィ・メタルからスパニッシュ音楽まで幅広い素養を身に付けている現代メタル・シーンきっての技巧派ギタリスト、マーク・リッゾ(元ILL NINO)が加入、更には「SAVAGES」からはマックスの実の息子であるザイオンがドラマーとして加わった。「アークエンジェル」の完成から間もなくベーシストのトニー・カンポスが脱退(その後トニーはFEAR FACTORYに加入)、トニーの後任としてバンドに加わったのはHAVOKやTHE ABSENCE等で活動、そしてCAVALERA CONSPIRACYのライヴ要員として既にマックスと行動を共にしていたマイク・レオンだ。
『Nuclear Blast』移籍第3弾である通算11作目のアルバム「リチュアル」の制作に向けて、彼らは「アークエンジェル」に伴うツアー後に本格的に曲作りを開始、そしてMEGADETH、LAMB OF GOD、TRIVIUM、ALL THAT REMAINS、GOJIRA、CROWBAR等の作品にプロデューサーやミキサーとして関与、マックスのサイド・プロジェクトの1つであるKILLER BE KILLEDのアルバムにも携わっていたことでも知られるジョシュ・ウィルバーをプロデューサーに迎えてレコーディングを完了、2018年にリリースした。