商品説明 DETAIL シモーネ・シモンズ率いるオランダのシンフォニック/ゴシック・メタル・バンド、エピカ。昨年9月にリリースされた『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』は、混声合唱隊やオーケストラだけでなく、シタールやバラライカといった民族楽器もふんだんにフィーチャされた、シンフォニックかつプログレッシヴな傑作として大きな反響を呼んだ。今年4月には初の来日公演が行われ、超満員札止めとなったのも記憶に新しい。 そんな彼女たちが早くもニューEP『ザ・ソレス・システム』をひっさげ帰ってきた。と言ってもこれ、新たに録音されたものではない。『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』に収録しきれなかった、しかしお蔵入りにするにはクオリティが高すぎる6曲。これらがEPという形で、ファンの耳に届けられることになったのだ。それにしても『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』は、12曲入り72分(日本盤は13曲入り75分)という、言うなればかなり長いアルバムであった。にもかかわらず、さらにこれほどの高品質である楽曲が、しかも6曲も眠っていたとは。マーク・ヤンセンは、その理由についてこう語る。「同じことを繰り返したくないのであれば、常にチャレンジを続けることを忘れてはいけない。『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』も、その精神ですべてを捧げた結果、素晴らしい仕上がりになった。アルバム制作上書かれたすべての曲が、非常に高いクオリティを持っていた。ところが残念ながら、それらの曲すべてを収録することはできなかったのさ。CDには76分という収録の制限があるからね。かと言って、ダブル・アルバムという形態は個人的に好きではないんだ。」 『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』を聴かれた方なら、『ザ・ソレス・システム』がどのようなクオリティの作品であるのか、簡単に想像がつくだろう。EPを再生したとたん、大合唱にフルオーケストラが飛び出し、『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』の興奮がまざまざとよみがえる。特筆すべきは「イモータル・メランコリー」だろう。3分の小曲ながら、ギターをバックにシモーネが切々と歌い上げる美しすぎるバラード。こういう曲でこそ、シモーネの歌唱力、歌手としての魅力が存分に発揮されるというもの。あらゆるタイプの曲を演奏してきたエピカだが、実はギター・バラードというのはこの曲が初なのだ。(ちなみにこの曲は、日本盤『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』にて既発。) 『ザ・ソレス・システム』の楽曲は「新たに録音されたものではない」とはいえ、6曲中5曲が完全未発表曲。これらは、『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』のコンセプトからははずれる、あるいはアルバムの流れにどうしてもフィットしない、などの理由によりアルバム未収録を決断されたもの。すなわちクオリティ的には、『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』収録曲に一切遜色のないものばかり。さらに『ザ・ソラス・システム』は、EPとはいえ30分の長さ。つまりこれ、限りなくエピカのニュー・アルバムに近いEPなのであり、2年連続でエピカの新作が聴けるようなもの。エピカ・ファンはもちろん、エピカを聴いてみたいと思っているエピカ未体験の方への入門編としてもお薦めできるEPだ。 【メンバー】 シモーネ・シモンズ(ヴォーカル) アイザック・デラハイ(ギター) マーク・ヤンセン(ギター) コーエン・ヤンセン(キーボード) アリエン・ファン・ウィーゼンビーク(ドラムス) ロブ・ファン・デル・ルー(ベース)