スウェーデン出身のガウパ。ちなみに「ガウパ」とは、スウェーデン語で「ヤマネコ」のこと。サイケデリックなスタイルを武器とする彼女らだが、その結成は2017年と、かなり若いバンドである。18年にバンド名を冠したEPを発表すると、これがストーナー/サイケ界で大きな話題となり、結果彼女たちは母国スウェーデンの巨大フェスティヴァル、『スウェーデン・ロック』への出演を果たす。20年にはデビュー・アルバム『Feberdröm』を発表。そしてあっという間にドイツの大手レーベル、ニュークリア・ブラスト・レコードとの契約を手にしたのだ。
2022年11月には、ニュークリア・ブラストからの第一弾、セカンド・アルバム『ミリアド』をリリース。ヘヴィなサイケデリック・ロックとでも言うべきサウンドに乗る女性ヴォーカリスト、エンマの紡ぎ出すメロディが実にミステリアス。こういうスタイルも飽和してきているように感じる人も多いかもしれないが、ガウパはまったくの例外。その自由な音楽性は、グレイヴヤードやアースレスといったバンドのファンはもちろん、同じくスウェーデンのゴーストから、果てはオーペス好きにまでアピールするユニークなものだ。
ヘヴィメタル大国スウェーデン。次にブレイクするのは間違いなくガウパだ!