ホワイト・ストーンズはスウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド"オーペス"のベーシスト、マーティン・メンデスによるソロ・プロジェクトである。オーペスと言えば、これまで13枚のスタジオ・アルバムをリリースし、ヨーロッパを中心に圧倒的な人気を誇るバンドであるが、2019年12月には8度目の来日公演を実現させている。そのオーペスに1997年に加入し、4作目の『スティル・ライフ』(1999年)からレコーディングに参加しているマーティンは、バンドの中心人物のミカエル・オーカーフェルトに続く、古参メンバーとして知られる。
オーペスの活動中に特に目的もなく曲を作り続けていた彼は、12作目の『ソーサレス』のツアーの後、楽しみのために1曲を完成させる。その後、次々と曲を作ると、アルバムの制作を決意。当初は自身が25年前にデス・メタルを歌っていたという経験を活かして、ヴォーカルを担当するつもりだったが、現在彼が住んでいるスペインのバロセロナで、デス・メタル・バンドVIDRES A LA SANGのシンガーで、“Farms Of Sounds”スタジオを経営しているエロイ・ボウシェリー(ヴォーカル)と知り合い、彼にヴォーカルを依頼。さらに元イギリスのデス・メタル・バンドCRUCIAMENTUM のジョルディ・ファッレ(ドラム)も参加。ホワイト・ストーンズというプロジェクト名で、アルバム『クアライ』を2020年にリリースした。アルバム・タイトルの『クアライ』はマーティンの生まれ故郷のウルグアイ語で太陽を意味している。2021年8月にはセカンド・アルバム『ダンシング・イントゥ・オブリヴィオン』をリリース。