英国デス/ドゥームのカリスマ:パラダイス・ロストの創設メンバーの1人でありギタリスト、グレッグ・マッキントッシュは並行して、そのエクストリームな衝動を解き放つべく2010年にヴァレンファイアを結成。3枚のアルバムを発表した彼らは2018年に解散したが、止むことのない憤怒と絶望を吐瀉するべく、後継バンドとして結成されたのがストリゴイだ。
ルーマニア民話の悪霊ストリゴイ(ドラキュラ伝説の元ネタのひとつでもある)から名前を得たバンドを構成するのはグレッグとクリス・カスケット(ベース/元エクストリーム・ノイズ・テラー、ヴァレンファイア)、そしてアルバムのみのメンバーとしてワルテリ・ヴァイリネン(ドラムス/パラダイス・ロスト)。2019年に発表されたデビュー・アルバムとなる『アバンダン・オール・フェイス』はデス・メタルからグラインドコア、ドゥーム・メタル、ハードコアまで、エクストリーム・ミュージックの粋を集めた暴虐の聖典となっている。
無慈悲なデス・ドゥームとブラスト・ビートがせめぎ合う「ファントムズ」がアルバムに先駆けてリーダー・トラックとして公開。ブラック・メタルとスプラッター/ゴア、ドイツ表現主義がクロスオーヴァーするミュージック・ビデオも制作され、世界のメタル・ファンの心に癒えることのない傷跡を彫り込んだ。