スイスのヘヴィ・メタル・バンド ATLAS & AXISのメンバーだったロマーナ(ギター)が中心となってバーニング・ウィッチーズが結成されたのは2015年のこと。メンバーはロマーナの友人のジェイ(ベース)、ATLAS & AXISのファンだったという元RIZONのセレイナ(ヴォーカル)、ロマーナが音楽大学に通っていた時からの知人のアリア(ギター)、ネットを通じて見つけたララ(ドラム)の5人。ロマーナが以前から知り合いだったデストラクションのシュミーアがプロデュースを務めるかたちで2016年にデモを制作した彼女たちは、翌2017年にスイスの“Non Stop Music”レコードと契約し、そのシュミーアとV.O.パルヴァー(デストラクション、プロ・ペイン他)の共同プロデュースにより、アルバム『バーニング・ウィッチーズ』でデビューを果たす。
ジューダス・プリーストやアイアン・メイデンなど、オールド・スクールのヘヴィ・メタルをベースにしつつ、パワー・メタル的なアプローチを取り入れたこのアルバムがヨーロッパのメタル・ファンの間で注目を集めると、バンドは新たにドイツの“Nuclear Blast”レコードと契約。
アリアが脱退したため、新たにデス・メタル・バンドのECOCIDEやSHADE OF HATREDでベースをプレイしていたソニアをギタリストとして迎えたバンドは、2ndアルバムの『ヘクセンハンマー』(2018年)を発表する。
2019年1月からヨーロッパ・ツアーを実施。しかし、5月にセレイナがパーソナルな問題で脱退したため、2019年6月7日に開催された “Sweden Rock Festival”にはオランダのシンフォニック・パワー・メタル・バンドのSHADOWRISEのローラ(ヴォーカル)が参加。そのまま彼女が正式メンバーとなると、バンドは新体制でアルバム制作を開始し、3rdアルバム『ダンス・ウィズ・ザ・デヴィル』をリリースした。
2023年5月、ホームをニュークリア・ブラストからオーストリアのナパームに移して初となる作品『ザ・ダーク・タワー』をリリース。アップテンポなものからヘヴィなものまで、内容は実にバラエティに富んでいる。