ゴシック/シンフォニックメタル・バンド、リーヴズ・アイズは、2003年にノルウェー産ゴシックメタルのパイオニア、Theatre of Tragedyのリード・ヴォーカリストであるリヴ・クリスティンと、夫のアレクサンダー・クルルがリーダーとして在籍していたドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ATROCITYのメンバーらによって結成された。2004年にアルバム『Lovelorn』でデビュー。すぐに世界中のゴシック・メタル・ファンから高い評価を得ることになる。以後5枚のオリジナル・アルバムと1枚のライヴ・アルバムを発表している。
Theatre of Tragedyでヴォーカルを担当していたリヴは、リーヴズ・アイズで祖国ノルウェーの歴史や風景などをリリカルに描き、そのサウンドにフォーク・メタル的要素を加えることになった。2005年にリリースされた2ndアルバム『VINLAND SAGA』は、ヴァイキングの航海を綴ったコンセプトアルバムで、彼らの名声を高めた。長きに渡るツアーを経て、4年ぶりにリリースされた3rdアルバム『NJORD』(2009年)、『MEREDEAD』(2011年)、『SYMPHONIES OF THE NIGHT』(2013年)とコンスタントに活動を続けてきた。大規模なフェスティヴァルにも数多く出演し、ファンを熱狂させた。2015年には6thアルバム『KING OF KINGS』をリリースし、再び長いツアーを敢行した。
ところが、2016年のツアー中にリヴ・クリスティンが脱退してしまう。詳しい理由などは不明だが、バンドはHPにて円満な脱退であることを発表した。その後バンドは、フィンランドのメロディック・メタル・バンド、Angel Nation(元々はenkElinationと名乗っていた)のエリナ・シーララをヴォーカリストに迎え、再スタートを切った。
エリナ・シーララはフィンランド出身でロンドン在住。2016年4月18日にジャカルタで行われたHammersonic festivalがリーヴズ・アイズの新メンバーとしての初ステージとなった。そして20日からサバトンと一ヶ月間に渡る北米ツアーを敢行。5月には「Edge of Steel (2016 version)」を配信シングルとしてリリースし、10月にはCDシングル「Fires in the North」をリリースしている。
2018年には、7作目となるアルバム『Sign Of The Dragonhead』をリリース。ニューシンガー、エリナ・シーララは家族や親戚のほとんどが音楽家という家庭に育ち、17歳から歌い始め、ロンドンでクラシックや他の様々なスタイルの歌唱を勉強したという。透明感のあるソプラノ・ヴォイスでリーヴズ・アイズの叙情的世界観を見事に表現している。