'95年にフィンランドの首都ヘルシンキで結成されたENSIFERUMは、勇壮なるフォーク・テイストをまとったメロディック・デス・メタルの5人組。そのバンド名は、ラテン語で“帯剣”、あるいは“剣士”を意味するという。当初はツイン・ギター(一方がヴォーカルを兼任)の4人組だったが、'01年にアルバム『ENSIFERUM』でデビューを飾った直後にキーボード奏者を加えて5人組となり、以降、メンバー・チェンジを重ねながらもその編成を守り続けている。ちなみに、初期のシンガーは現WINTERSUNのヤリ・マーエンパーで、彼はセカンド『IRON』('04)のレコーディング完了後に脱退。その後任には、当時NORTHERのメンバーだったペトリ・リンドロスが迎えられた。
そうして、サード『VICTORY SONGS』('07)以降、『FROM AFAR』('09)、『UNSUNG HEROES』('12)、『ONE MAN ARMY』('15)、『TWO PATHS』('17)とアルバムを重ねていった彼等が(その他にライヴDVDやEP、ベスト盤などもリリース)、何度かのメンバー・チェンジを乗り越え、2020年7月にはバンド初のテーマ・アルバムとなる、通算8作目『THALASSIC』をリリースした。