ハード・ロックからバラード、J-POPカヴァーまで、エリック・マーティンはあらゆるスタイルのヴォーカルを聴かせてきた。Mr.BIGの「トゥ・ビー・ウィズ・ユー」や「ダディ、ブラザー、ラヴァー、リトル・ボーイ」、「ジャスト・テイク・マイ・ハート」などに代表されるように、彼の歌声は我々の魂を鼓舞し、微笑ませ、涙させてきた。
そんな多彩な音楽性においても、常に鮮烈な個性が貫かれているのがエリックの魅力だ。ありったけのエモーション、豊かな表現力、伸びやかなヴォイスが織り成すパフォーマンスは唯一無比。超絶テクニシャン揃いのMr. BIGにおいてその存在が埋没することがなかったのは、揺らぐことのない実力とアイデンティティによるものだ。