元ナイスのキース・エマーソン(キーボード)、元キング・クリムゾンのグレッグ・レイク(ベース、ギター、ヴォーカル)、元アトミック・ルースターのカール・パーマー(ドラムス)という、メジャーなキャリアを積んできた3人で結成された、文字通りの“スーパー・グループ”。実質ギターレスのキーボード・トリオという特異な編成ながら、非常にハイ・エナジーかつプログレッシヴなサウンドでデビューから瞬く間にスターダムにのし上がった。70年代中盤にかけ、『タルカス』(1971年)、『展覧会の絵』(1971年)、『恐怖の頭脳改革』(1973年)といったアルバムでヒットを記録、名実ともに70年代を代表するロック・バンドとして君臨している。1980年に解散し、メンバー個々に活動を続けて いたが、1986年にコージー・パウエルを擁したエマーソン・レイク&パウエル、1988年にはエマーソン&パーマーによる3(スリー)として作品を発表、こうしたコラボレーションが契機となり、1992年にエマーソン・レイク&パーマーとして活動再開を果たしている。1997年にかけて断続的に活動を続け、アルバム等も発表したが、その後は自然消滅的に活動休止となり、再びメンバー個々の活動へとシフトしていた。2010年、エマーソン&レイクのデュオとしてアコースティック・フォーマットによるツアーを行ったのを機に、“ハイ・ヴォルテージ・フェスティヴァル”での3人のライヴが実現した。