1989年のデビュー以来、プログレッシヴ・メタル界をリードしてきたロック界屈指の凄腕集団ドリーム・シアター。その音楽性はHR/HMと一言では語れないほどの豊かさを誇り、ヘヴィ・メタルを核にジャズ、フュージョン、クラシックなどを織り交ぜながらドラマティックに展開していく極めて視野の広いミュージシャンシップと哀愁に満ちたメロディーが魅力だ。
2016年、オーケストラを従えての2時間を超えるロック・オペラ的作風のアルバム『ジ・アストニッシング』をリリース。
2019年2月には、レーベル移籍第1弾アルバム『ディスタンス・オーヴァー・タイム』をリリース。アルバムを引っさげたワールド・ツアーは2019年3月にスタートした。そして、2020年初頭のヨーロッパ・ツアーを終え、いよいよアジアに乗り込もうとしていた矢先にCOVID-19によってツアー・スケジュールは完全に白紙に戻されてしまった。日本は当初5月に設定されていたが、10月の振替公演も結果として中止となるなど、ファンにとってはショッキングな事態となってしまった。
そんな未曾有の状況の中、彼らは少しでもファンに楽しんでもらおうと、ツアーがキャンセルされるや否や早々に新たな作品の制作に取り掛かかり、ライヴ作品『ディスタント・メモリーズ~ライヴ・イン・ロンドン』を2020年11月にリリース。
このライヴ作品は2020年2月21日と22日、ヨーロッパ・ツアー最終日直前のロンドンはイヴェンティム・アポロ(旧ハマースミス・アポロ)公演を収録し、演奏は主に22日公演を採用、映像は両日から編集している。本ツアーは2部構成になっており、1部は『ディスタンス・オーヴァー・タイム』収録の新曲をメインに、2部は1999年の名盤『メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー』の発売20周年を記念した完全再現ライヴとなっている。