ザルツブルクで1991年、ギタリスト兼ヴォーカリストのヘルムートを中心に結成。邪悪でエクストリームなブラックンド・デス・メタルに悪魔・死・流血・狂気・地獄・ゾンビなどの歌詞を乗せた音楽を、彼らは“ディアボリカル・デス・ミュージック(musick)”=“地獄死滅音楽”と呼ぶ。現在、正式メンバーはヘルムートと2006年に加入したベーシスト、セルペントの2人。ライヴやレコーディングではサポート・メンバーを加えて活動している。これまで発表してきたアルバムによって、彼らはエクストリーム・メタル界の邪神として崇拝され、ライヴ・パフォーマーとしても世界を叩き伏せてきた。
10作目のアルバム『コンジュアリング・ザ・デッド〜屍者召喚』(2014)発表後に"ラウド・パーク14"で日本初上陸を果たした彼らの凄絶なライヴ・パフォーマンスは場内を騒然とさせ、早くも翌2015年5月には"ロック・オブ・ケイオス vol.1"で再来日が実現。ブルータルな演奏と白塗り・血まみれのステージ・パフォーマンスは阿鼻叫喚の坩堝となった。
作品ごとに殺傷力を増してきたベルフェゴールの音楽。約3年ぶりとなる通算11作目のアルバム『トーテンリチュアル〜屍骸典礼』を2017年にリリース。ヘルムートが呪詛を込めたヴォーカル、そして憤怒のリフとテクニカル・プレイを兼ね備えたギターで襲撃をかけ、相棒のセルペントが重低音ベースで脳髄を攪拌する。
ベルフェゴールの地獄の陥穽、一度堕ちたら抜け出ることは不可能だ。