商品説明 DETAIL 1991年に異才ヘルムート(ギター、ヴォーカル)によってザルツブルクで結成、邪悪でエクストリームなブラックンド・デス・メタルに悪魔・死・流血・狂気・地獄・ゾンビなどの歌詞を乗せたブルータルな世界観を提示してきたベルフェゴールは、アンダーグラウンド・メタル界を震撼させてきた。 『コンジュアリング・ザ・デッド〜屍者召喚』(2014)発表後に『ラウド・パーク14』で日本初上陸を果たした彼らの凄絶なライヴ・パフォーマンスは場内を騒然とさせ、早くも翌2015年5月に再来日が実現。ブルータルな演奏と白塗り・血まみれのステージ・パフォーマンスは阿鼻叫喚の坩堝となった。 作品ごとに殺傷力を増してきたベルフェゴールの音楽だが、約3年ぶりとなる新作(通算11作目)『トーテンリチュアル〜屍骸典礼』は現時点での最終進化形といえる出来映え。ヘルムートが呪詛を込めたヴォーカル、そして憤怒のリフとテクニカル・プレイを兼ね備えたギターで襲撃をかけ、相棒のセルペントが重低音ベースで脳髄を攪拌する。正式メンバーは2人だが、ストリームス・オブ・ブラッドやパンツァークライストなどで知られるサイモン“ブラッドハンマー”シリングのブラスト・ビートを交えたドラムスは精神的・肉体的に多大なダメージを及ぼすものだ。 山羊頭の異端神バフォメットを描いた「邪神バフォメット」から魔のサバトは始まる。そのバイオリンの技術を得るために悪魔に魂を売ったというニコロ・パガニーニに捧げる「悪魔の末裔」、断末魔のうめき声で終わるラスト「屍骸典礼」まで、全編を瘴気が噴き出しっぱなしの本作は、中世の黒死病(ペスト)のように世界へと蔓延していくだろう。 アルバムはオーストリアとドイツでレコーディング、そしてデス・メタルの聖地フロリダのオーディオハマー・スタジオでミックス。ディーサイドやトリヴィアムなどが使っていたスタジオでの作業によって、聴くたびに死を予期させるリアルな音作りを得ている。アルバムのジャケット・アートワークを手がけるのはセプティックフレッシュのメンバーでもあるセス・シロ・アントンだ。醜悪を極めるあまり美しくすらあるアートは、バンドの音楽世界を見事にヴィジュアル化している。 ベルフェゴールの地獄の陥穽、一度堕ちたら抜け出ることは不可能だ。 【メンバー】 ヘルムート(ヴォーカル/ギター) セルペント(ベース)