2007年にイタリアのペルージャで結成されたフレッシュゴッド・アポカリプスは、エクストリームなメタル・サウンドと荘厳なオーケストレーション、ドラマチックな曲展開によって、彼らは急激にヨーロッパのメタル・シーンでの支持を確立。ヨーロッパ最大のメタル系レーベル「ニュークリア・ブラスト」とも契約し、デス・メタルからメロディック・スピード・メタル、ネオ・クラシカル・メタルなどさまざまなサブジャンルを網羅したサウンドで熱狂的に支持されている。
ライヴ・バンドとしても高い評価を得てきた彼らはドイツ「ヴァッケン・オープン・エアー」やイギリス「ブラッドストック」フェスティバルに出演。2014年4月〜5月にはザ・ブラック・ダリア・マーダーのオープニング・アクトとして初来日を実現させ、早くも2015年6月にはヘッドライナーとして再来日するなど、日本のシーンにもしっかり根を下ろしている。
『Oracles』(2009)で“神託”、『アゴニー』(2011)で“苦悶”、『ラビリンス』(2013)で“迷宮”、『キング』(2016)で“王者”と、異なったテーマに取り組みながら、アルバムを追うごとにエクストリームに、そしてシンフォニックに成長してきた彼ら。2019年には、5作目となるアルバム『ヴェレーノ』をリリース。“ヴェレーノ=毒”の世界だ。バンドの創始者の1人であるフランチェスコ・パオリがリード・ヴォーカル/リード・ギターとして本格的にバンドのフロントマンになったことで、彼のクリエイティヴな衝動がさらに結晶化された。“自然発生的”で“実験的”なアプローチを取ったことで、オーガニックな攻撃性が露わになっている。