2011年にアレックスとコッフェのクリントベリ兄弟によって結成された、スウェーデンのLipz。数枚のEPを発表した後、イタリアのStreet Symphoniesと契約。18年には『Scaryman』でアルバム・デビューを果たす。その後ヨーロッパ・ツアー等を経て、人気と知名度を獲得していった彼らは、パンデミック下にニュー・アルバムを制作。これがイタリアの名門、フロンティアーズ・レコードの目に留まった。
2024年3月にはそのフロンティアーズからのデビュー作となるセカンド・アルバム、『Changing the Melody』をリリース。グラム・メタルにカテゴライズされ、そのヴィジュアルも実にグラマラスな彼ら。WASPやKISS、ビリー・アイドル、デヴィッド・ボウイ、New York Dollsなどからの影響を口にしているが、確かに本作も、80年代からタイムスリップしてきたかのような、非常に明快なハードロックでいっぱいだ。