Elegy of Madnessはイタリアのシンフォニック・メタル・バンド。結成は06年。07年にデモを発表後、09年に『The Bridge of Sighs』でアルバム・デビュー。女性ヴォーカリストをフィーチャしたシンフォニック、そして時にエスニックなスタイルを聴かせた。その後『Brave Dreams』(13年)、『New Era』(17年)、『Invisible World』(20年)とアルバムを重ね、さらなる人気を獲得していった彼女たちであるが、22年、長年バンドの顔を務めてきたAnja Irulloが脱退。その後任として新ヴォーカリストKyrah Aylinを加入させたElegy of Madnessは、ヨーロピアン・シンフォニック・メタルの総本山、スカーレット・レコードと契約。
2023年11月にはアルバム『XI』をリリース。エピックでシンフォニックと、いかにもヨーロッパらしいスタイルを得意としている彼女たちであるが、オカルト色が強いのがその特徴。今回の作品でも、タイトル通り、すべての曲が「11」という数字をテーマに展開されている。前任者以上にパワフルな歌を聴かせるKyrah。オーケストラ・アレンジメントには、同郷イタリアのマエストロ、Fleshgod Apocalypseのフランチェスコ・フェリーニが参加。