商品説明 DETAIL 【商品説明】 ※本作のリリースに関するバンド名カナ表記は発音に近い“アナセマ”と致します。 1990年に結成され、1992年にピースヴィル・レコーズよりデビューを飾ったアナセマは、レーベル・メイトだったマイ・ダイイング・ブライドやパラダイス・ロストといったバンドとともに、1990年代のUKアンダーグラウンド・ゴシック・メタル・シーンの代表的存在として君臨した。ピースヴィルから4作のアルバムをリリース後ミュージック・フォー・ネイションズに移籍、この頃からオルタナティヴ/ポスト・ロック的なテイストを導入し、徐々にメタル色を薄めたモダンなサウンドにシフトしていく。 2004年にミュージック・フォー・ネイションズがレーベル事業を閉鎖したことにより、しばらく新作のリリースが途絶えてしまう事態となるが、その間にも断続的にツアーを行いつつ、彼らはレーベルにおもねらない活動スタイルを構築していくようになる。2008年、ポーキュパイン・トゥリーのスティーヴン・ウィルソンが主宰するKscopeから約5年ぶりとなるアルバム『Hindsight』をリリース、以降はこのKscopeから作品を精力的にリリースしていくことになる。Kscopeから発表された彼らの作品は以下のとおり。 2008 Hindsight ※アコースティック・アルバム 2010 We're Here Because We're Here 2011 Falling Deeper ※オーケストラル・アルバム 2012 Weather Systems 2013 Universal/Untouchable ※ライヴ・アルバム/映像作品 リリースが滞っていた時期からうって変わってここ最近はリリースも非常に活発で、それに合わせてツアー活動も精力的に行われている。そうした活動の甲斐もあって、『Weather Systems』はヨーロッパ各国でチャート・イン、とりわけ東欧/北欧圏ではライヴの動員も増加傾向にあり、バンド結成から25年近くを経て、音楽的にも人気の面でも現在が最も充実した時期にあると言っていいだろう。そして2014年、『Weather Systems』から約2年ぶりにリリースされるニュー・アルバムが『ディスタント・サテライツ』である。 Kscopeからリリースされている最近の作品同様に壮麗なオーケストラをフィーチャーしたサウンドはまさにシンフォニック・プログレと言うべきもの。とはいえヴィンテージなプログレッシヴ・ロックやハード・ロックのみならず、オルタナティヴ、ポスト・ロック、エモ、シューゲイザー的な要素も融合、それらを決して甘ったるさに流されることのないメロウなメロディでまとめ上げるセンスはまさしく唯一無二といえる。また、今作後半で特に顕著なのは抒情的なメロディの一方で、打ち込みを多用したインダストリアル/IDM/音響系的なテイストを大幅に導入している点だろうか。そういう意味では持ち前のリリカルなサウンドを生かしながらもさらなる新境地に挑戦している点も聴きどころのひとつと言えるだろう。 日本盤としてアナセマの作品がリリースされるのは『A Fine Day To Exit』(2001年)以来約13年ぶりとなる。その間に彼らのサウンドは大きく変貌しているが、“21世紀のプログレッシヴ・ロックの最先端”を行くそのサウンドでこの日本でも新たなファンを獲得できるのは間違いないだろう。 【メンバー】 ヴィンセント・カヴァナー(ヴォーカル/プログラミング/シンセサイザー) ダニエル・カヴァナー(ピアノ/ギター/シンセサイザー/ヴォーカル) ジェイミー・カヴァナー(ベース) ジョン・ダグラス(パーカッション/プログラミング/シンセサイザー/ドラムス) リー・ダグラス(ヴォーカル) ダニエル・カルドーゾ(ドラムス)