チャック・ベリー&ボ・ディドリー/チャック・ベリー&ボ・ディドリー・フィーチャリング・ロニー・ウッド・ロックン・ロール・オールスター・ジャム【DVD+CD】
チャック・ベリー&ボ・ディドリー夢の競演! ロックン・ロール創成に関わった偉大なミュージシャン2人がロニー・ウッド(ローリング・ストーンズ)、カール・ウィルソン(ザ・ビーチ・ボーイズ)ら錚々たるメンバーを従えた白熱のライヴ映像! 初回限定盤のみDVD+CD仕様!

チャック・ベリー&ボ・ディドリー・フィーチャリング・ロニー・ウッド・ロックン・ロール・オールスター・ジャム【DVD+CD】

チャック・ベリー&ボ・ディドリー チャック・ベリー&ボ・ディドリー・フィーチャリング・ロニー・ウッド・ロックン・ロール・オールスター・ジャム

商品形態
DVD+CD
品番
VQBD-10005
JANコード
4580142346274
価格
6,264円(税抜 5,695 円)

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商品説明 DETAIL

◆DVD収録内容はこちら◆


ロックン・ロール創始者の一人であるチャック・ベリーと、ブルースとロックン・ロールの掛け橋として活躍し2008年に惜しまれつつこの世を去ったボ・ディドリーという偉大なミュージシャン2人が1985年に行った白熱のライヴ映像! ジョン・レノン、ローリング・ストーンズ、U2、ブルース・スプリングスティーンなど彼らに敬意を抱くアーティストは非常に多く、全てのロック・ミュージックの源流とも言うべき2人がメインとなった本公演は、バンドメンバーにロン・ウッド(ローリング・ストーンズ)、カール・ウィルソン(ザ・ビーチ・ボーイズ)、ケニー・ジョーンズ(元ザ・フー)、ミック・フリートウッド(フリート・ウッドマック)、ビル・チャンプリン(シカゴ)、ジョン・メイオールら錚々たる面子を従えたまさにロックン・ロール・オールスターズ・ライヴ! 演目も「I'm a Man」「Rock'n'roll Music」などそれぞれの代表曲を円熟のパフォーマンスで魅せた充実の内容。さらにサウンドチェックやリハーサル風景なども収録した貴重な映像作品!


[仕様] 本編収録時間約59分/カラー/LPCMステレオ/4:3スタンダード/英語/日本語解説付

※本作はマスターの劣化に起因する映像・音声のノイズが一部入っております。何卒ご了承下さい。
※CDには同ライブの音声を収録しております。




【参加アーティスト】

[ギター]
ロニー・ウッド / カール・ウィルソン / ジョン・ハモンド / カーマイン・グリロ
[ドラムス]
ケニー・ジョーンズ / ミック・フリートウッド / ミッチ・ミッチェル / カーマイン・アピス
[ベース]
ジョン・ロッジ / フィル・チェン / ルディ・サーゾ
[キーボード]
ビル・チャンプリン / ジョン・メイオール
[ホーン・セクション]
ボビー・キーズ / フィル・ケンジー / マイク・チコヴィッツ / リー・ソーンバーグ / ジミー・ザヴァラ
[ヴォーカル]
チャック・ネグロン / ロニー・レイン / バーバラ・ペイジ / アニヤ・ショックリー



【収録曲】

[DVD]
01. Sound Check
02. I'm a Man
03. Bo Diddley
04. Rehearsal
05. I'm a Man
06. Bo Put the Rock in Rock'n'roll
07. BBQ Party
08. My Ding A Ling
09. Destination
10. Who Do You Love
11. Gunslinger
12. Hey Bo Diddley
13. Rock'n'roll Music



[CD]
01. I'm a Man
02. Bo Diddley
03. I'm a Man
04. Bo Put the Rock in Rock'n'roll
05. My Ding A Ling
06. Destination
07. Who Do You Love
08. Gunslinger
09. Hey Bo Diddley
10. Rock'n'roll Music



【DVD収録内容】

ロックンロール誕生30周年を記念して1985年10月25日、カリフォルニア州アーヴァイン・メドウズ・アンフィシアターで行われたオール・スター・コンサートを収録したのが本作『ロックンロール・オール・スター・ジャム』である。

このスペシャル・ライヴの主人公として、ロックンロールのオリジネイターの一人であるボ・ディドリーは最も相応しいスーパースターだ。1928年12月30日、ミシシッピ州マコウム生まれのボは本名エラス・マクダニエル。1950年代に「ボ・ディドリー」「アイム・ア・マン」「フー・ドゥ・ユー・ラヴ」などのヒットを飛ばし、長方形ギターとリズミカルな“ボ・ディドリー・ビート”で一時代を築いた彼がいなかったら、ロック音楽の歴史はまったく異なったものになっていたに違いない。彼から影響を受けたアーティストといえばローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスらの名前が真っ先に挙がるが、現存するあらゆるロック・アーティストは直接・間接的にボから影響されているといっても過言でない。2008年6月2日に彼は亡くなってしまったが、その音楽は永く聴かれ続けるだろう。

そしてもう一人、ボと並んでロックンロールの歴史において最も重要なアーティストが、チャック・ベリーだ。1926年10月26日、ミズーリ州セントルイス生まれの彼が50年代に発表した「ジョニー・B・グッド」「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」「ロックンロール・ミュージック」「スウィート・リトル・シックスティーン」などは永遠のロックンロール・スタンダードであり、ロック・ファンだったら彼の名を知らない者などいない。本作においてボと較べてフィーチュアの度合いこそ低いものの、彼はまさにワン&オンリーの存在感を放っている。

ボとチャックは同じ『チェス・レコーズ』に所属していたことがあり、1964年には『トゥ・グレイト・ギターズ』というコラボレーション・アルバムを発表したこともある。友人でもある2人の持ち歌の共演ヴァージョンや10分以上におよぶジャム・セッションを収録したこのアルバムは、正直彼らの代表作とは言い難い作品ではあるものの、ロックンロールの歴史そのものといえる2人の普段とは異なるプレイを聴くことが出来るという点で貴重だ。

さらにスペシャル・ゲストとして参加、随所で大活躍しているのがロニー・ウッド。ボやチャックからの影響をさらに発展させ、史上最強のロックンロール・バンドと呼ばれるローリング・ストーンズの一員であり、かつてフェイセズやジェフ・ベック・グループでも活躍してきたギタリスト(兼ベーシスト)だ。彼は本ライヴ後もボとの交流を育み、1987年からジョイント・ワールド・ツアーを敢行。翌88年3月には来日公演も実現している。

そんなスター達をバックアップするミュージシャン達もまた、それぞれが主役級のスター揃いだ。ロンと共にギターをプレイするのがカール・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)、ジョン・ハモンド、そしてカーマイン・グリロ(タワー・オブ・パワー、シカゴなど)。ドラムスを担当するのはケニー・ジョーンズ(フェイセズ、ザ・フー)、ミック・フリートウッド(フリートウッド・マック)、ミッチ・ミッチェル(ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)、カーマイン・アピス(ヴァニラ・ファッジ、ベック・ボガート&アピス、ロッド・スチュワート・バンド)という強者たちだ。ベースはジョン・ロッジ(ムーディ・ブルース)、フィル・チェン(ロッド・スチュワート・バンド)、ルディ・サーゾ(クワイエット・ライオット、オジー・オズボーン・バンド)。キーボードはビル・チャンプリン(シカゴ)とジョン・メイオール(ジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズ)が弾いている。メイオールはまたハーモニカでも活躍している。さらにホーン・セクションにはボビー・キーズ(ローリング・ストーンズ)、フィル・ケンジ-、マイク・チコヴィッツ、リー・ソーンバーグ、ジミー・ザヴァラ、ヴォーカルではチャック・ネグロン(スリー・ドッグ・ナイト)、ロニー・レイン(フェイセズ)、バーバラ・ペイジ、アニヤ・ショックリーという面々が参加している。

このコンサートが凄いのは、トップ・ミュージシャン達が参加しているだけでなく、ほぼ全員が同時にステージにずらっと勢揃いすること。多いときでは4人のドラマーと3人のベーシスト、5人のギタリストがオールスター・ジャムを繰り広げるのだから豪華きわまりない。いずれも人気バンドのメンバーゆえ、それなりの自負心もあるだろうが、ここではロックンロール誕生30周年を祝ってフォー・ザ・チームのプレイに徹している。

ライヴのオープニングは「アイム・ア・マン」。ボ・ディドリーの1955年のヒット曲であり、マディ・ウォーターズが「マニッシュ・ボーイ」としてリメイクしたことでも知られるナンバーだ。ここではチャック・ネグロンが歌い、それに乗って御大ボがステージに姿を現す。バック・コーラスをロニー・レインが取っているのも見逃せない。ロニーは難病の多発性硬化症を患い、1983年にはベネフィット・コンサート『ロニー・レイン・ARMSコンサート』も行われたが、この時期は比較的体調も良好だった。なお彼は1990年には来日も果たし、車椅子姿ながら熱演を繰り広げたが、1997年6月4日に亡くなっている。

続く「ボ・ディドリー」からはボ節が全開。当時56歳の彼だが、とにかく歌いまくり弾きまくり、膝をカクカクさせる“スパゲッティ・レッグ・ダンス”(またの名を“ボ・ダンス”)も披露する。

続く「アイム・ア・マン」はリハーサル・フッテージを絡めた、ドキュメント的映像。カーマイン・アピスの強力なドラミングによるイントロから「ボ・プット・ザ・ロック・イン・ロックンロール」を歌う女性コーラス陣、自らドラム・キットに座って“ボ・ディドリー・ビート”を叩いて指導してみせる御大ボのシーンなどを挟んで、DVDの流れを単調にしないようにしている。

ボ自らが“1955年にロックンロールが生まれた”と宣言する「ボ・プット・ザ・ロック・イン・ロックンロール」に続いて、出演ミュージシャン達がボの焼くリブに舌鼓を打つシーンが挿入される。まだ陽が高いうちから夜まで野外でリブを食べているのだが、よく演奏に支障をきたさなかったものだと感心してしまう。

ここでボはいったんステージを後にし、チャック・ベリーが登場。「マイ・ディング・ア・リング」と「デスティネイション」を披露する。このコンサートから1年後、1986年にキース・リチャーズを従えて60歳記念ライヴ(『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』として映画/CD化された)を行うことになるチャックだが、ここではロニー・ウッドが活躍している。

チャックが退場し、ボとロニーのインタビューが挿入。「R&Bとロックンロールには違いがない。黒人がやるとR&Bで、白人がやるとロックンロールと呼ばれた」とボが語るのをロンが神妙な表情で聞いているのが微笑ましい。

「フー・ドゥ・ユー・ラヴ」で再びボがステージに上がり、ロンがギター・ソロを決めた後、再びバックステージ映像に。ロニーが自分で描いたボの肖像画をプレゼントする光景に、再びなごまされる。

続いて演奏される「ガンスリンガー」「ヘイ・ボ・ディドリー」はボの独壇場。彼のトレードマークである長方形ギターでシャープなカッティングを決め、“ボ・ダンス”を披露、ジャンプまでして見せる。さらにはギターを置いてドラムスを叩きまくり、元ボクサーだけにワンツー・パンチを繰り出すなど、とにかく元気すぎるほど元気だ。

そして絢爛豪華なオールスター・ジャムのラストを飾るのがチャックの代表曲のひとつ「ロックンロール・ミュージック」だ。1曲目「アイム・ア・マン」同様チャック・ネグロンが歌い、ジョン・メイオールがハーモニカ・ソロを聞かせた後、チャックが登場。ロニーがギターを持ってきて弾かせようとするが応じず、そのまま退場してしまう。だが、それを不満に思わせないゴージャスなクライマックスは、TV画面に向かってスタンディング・オヴェーションを送ってしまう盛り上がりだ。

ロックンロール誕生30周年記念と同時に、デビュー30周年を祝ったボだが、彼にとってこれは通過点に過ぎなかった。10年後の1996年、彼は『ザ・マン・ボ!』を発表。このアルバムではキース・リチャーズ、ロン・ウッド、リッチー・サンボラ、ジミー・ヴォーン、ジョニー“ギター”ワトソンらがゲスト参加、彼のデビュー40周年を祝った。同作に伴うツアーでは1997年1月、ジャパン・ツアーも実現している。

2005年にはデビュー50周年を記念して北米、ヨーロッパ、大洋州をサーキットするワールド・ツアーも敢行。残念ながら来日は実現しなかったが、世界のファンに健在ぶりを見せつけた。2008年6月2日に心不全でこの世を去ってしまったため、60周年を祝うことは出来なかったものの、本作『ロックンロール・オール・スター・ジャム』は、彼がロックンロールの遺伝子を現代を代表するミュージシャン達に遺していることを証明する作品である。