商品説明 DETAIL デス・エンジェルはサンフランシスコ出身のスラッシュ・メタル・バンド。結成は1982年まで遡り、中心メンバーであるロブ・キャヴェスタニィ(ギター)とアンディ・ガレオン(ドラムス)は当時それぞれ12歳、9歳という幼さだった。1983年頃から地元の『The Stone』や『Ruthie’s Inn』といったクラブにて、METALLICA、SLAYER、W.A.S.P.らの前座として演奏し始め、1984年にリード・ヴォーカリストとしてマーク・オセグエダが加入、以後5人編成で活動を行なうようになった。1985年にはMETALLICAのギタリストであるカーク・ハメットがプロデュースを買って出たデモ・テープ「KILL AS ONE」をリリース、これが世界中のテープ・トレーダーの間で話題となり、彼らのもとには様々なレーベルからの契約話も舞い込んでくるようになった。 1987年、『Enigma』と契約を交わした彼らは3日間で全曲をレコーディング、「THE ULTRA-VIOLENCE」というタイトルを冠したデビュー・アルバムをリリースした。このアルバム・タイトルはスタンリー・キューブリック監督の映画『時計じかけのオレンジ』に出て来る言葉から採ったものだ。当時、彼らは平均年齢17歳、アンディに至ってはまだ14歳だったが、メタル・シーンにおいてトップ・レヴェルと呼べる高度な演奏力、アルバム・タイトルどおり溢れ返るような暴力性、卓越した楽曲構築術などはまさに新人離れしたものであり、このデビュー作の時点において既にMETALLICAやMEGADETH、SLAYER、EXODUSといった名だたる先輩バンド達の牙城に迫るほどのクオリティを見せつけたのだった。翌1988年には2ndアルバム「FROLIC THROUGH THE PARK」をリリース。ここではスラッシュ・メタル・バンドとしてのルーツを基盤としつつ、ファンクやプログレッシヴ・ロックからの影響も惜しみなく導入、バンド・サウンドの更なる広がりを印象づけてみせた。1990年、彼らは新たに『Geffen』と契約、サード・アルバム「ACT III」を発表した。前作以上にファンクやプログレッシヴ・ロックからの影響を強く滲ませ、更にはアコースティックの要素も強調した作風はバンドとしてのよりいっそうの進化と成熟を感じさせるものだった。同年7月、彼らは初の日本公演を実現させている。 その日本公演から間もない11月28日、彼らは悲劇に見舞われた。彼らの乗ったツアー・バスが何らかの原因で横転、マークが爪先の一部を損傷、アンディが頭部に形成手術を受けなければならないほどの重傷を負ってしまったのだ。1991年4月には二度目の来日公演を行なっているが、その時アンディはまだ治療中で、元ATTITUDE ADJUSTMENTで後にMACHINE HEADに加わることになるクリス・コントスがアンディの代役を務めていた。その段階でデス・エンジェルの解散も既に決まっており、マークがバンドを離脱すること、他の3人がアンディの回復を待ってから「ACT III」収録曲から名前を採ったTHE ORGANIZATIONとして再出発を切ることが明らかになっていた。THE ORGANIZATIONとしては「THE ORGANIZATION」(1993年)、「SAVOR THE FLAVOR」(1995年)という2枚のアルバムをリリース、スラッシュ・メタルのルーツをほぼ完全に封印してサイケデリック/アコースティック/ファンクの側面を強調したサウンドを披露したが、セールス面で行き詰まり、2作目発表から間もなく彼らはバンドを解散させた。 その後、彼らはPAST、SWARM、BIG SHRIMPといったプロジェクトで活動していたが、2001年、癌を患ったTESTAMENTのチャック・ビリー(ヴォーカル)のためのベネフィット『THRASH OF THE TITANS』にデス・エンジェルとして出演、約10年振りに復活を遂げたのだった。以後、彼らはフェスティヴァル出演や様々なバンド達との共演でデス・エンジェルの活動再開をアピール、2003年にはドイツ『Nuclear Blast』とアルバム契約を結んだ。そして2004年、マーク(ヴォーカル)、ロブ(ギター)、デニス・ぺパ(ベース)、アンディ(ドラムス)、新加入のテッド・アギラー(ギター)という5人で復活アルバム「THE ART OF DYING」をリリースしたのだった。このアルバムは全世界で高く評価され、彼らは第一回『THRASH DOMINATION』に出演するために14年振りの来日を果たしている(彼らは2006年と2013年の『THRASH DOMINATION』にも出演)。 その後の活動はいかにも順調であり、5thアルバム「KILLING SEASON」(2008年)、ライヴ・アルバム「SONIC GERMAN BEATDOWN」(2009年)、6thアルバム「RELENTLESS RETRIBUTION」(2010年)、7th「THE DREAM CALLS FOR BLOOD」(2013年)といった作品を続々と発表、2014年には初めて『LOUD PARK』に出演するために来日した。翌2015年、波乱万丈のバンドの歩みに焦点を当てたドキュメンタリー映像『A THRASHUMENTARY』及びライヴ・アルバム「THE BAY CALLS FOR BLOOD – LIVE IN SAN FRANCISCO」をリリースしている。そのドキュメンタリー中でも触れられているとおり、2008年にはデニスが、2009年にはアンディが個人的理由で相次いで脱退してしまったが、彼らの後任としてそれぞれダミアン・シッソン(ベース)とウィル・キャロル(ドラムス)が加入、デス・エンジェルとしての活動のペースは更に上がっていった。 このたび発表される最新作「ジ・イーヴル・ディヴァイド」はデス・エンジェルにとって通算8枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム。ダミアンとウィルを擁する編成としては3枚目のアルバムである。 【メンバー】 マーク・オセグエダ(ヴォーカル) ロブ・キャヴェスタニィ(ギター) テッド・アギュラー(ギター) ウィル・キャロル(ドラムス) デミアン・シッソン(ベース)