商品説明 DETAIL みんな大好き、ブラック・メタル界のアイドル、アバス。91年にデモナスとともにイモータルを結成した彼は、翌92年に『Diabolical Fullmoon Mysticism』でアルバム・デビュー。早速地元のテレビ局に、「朝のワイドショー用で流したいからプロモーション・ヴィデオを撮影してあげる」と持ちかけられ、快諾。だが、これが罠だった。出来上がったPVは、完全な面白ヴィデオに仕上げられていたのだ!当時のノルウェーのブラック・メタル・シーンと言えば、リアルに教会放火が行われていた恐怖の世界。面白ヴィデオなど作れば、即命取り。イモータル本人たちも、「これで自分たちのキャリアは終わった」と肩を落としていた。だが、これが嬉しい誤算。あまりに微笑ましいPVは、一般の人々の心をも惹きつけ、イモータル人気は一気に爆発したのだ。その後、ギタリストのデモナスが重度の腱鞘炎にかかったため、『At the Heart of Winter』(99年)、『Damned in Black』(00年)、『Sons of Northern Darkness』(02年)の3枚では、ギター、ベース、ヴォーカルを担当という八面六臂の活躍を見せたアバス。中でも5枚目となる『At the Heart of Winter』は、イモータルの最高傑作との呼び声が高い。しかし、アーティストとして乗りに乗っていたはずの03年、イモータルは突如解散。結局06年には復活を果たし、アルバムをリリース。ファンを安堵させたのも束の間、今度はメンバー間で「イモータル」というバンド名の所有権を巡って法廷闘争に。そして、アバスはバンドを脱退。自らの名を冠した新バンドを立ち上げた。 この度、そんなアバスが3枚目となるアルバム、『ドレッド・リーヴァー』をリリースする。いかにもブラック・メタル然としたサウンドを得意としていたイモータルに対し、ブラック・メタルをベースとしつつも、NWOBHM等より広い音楽性を取り込んできたアバス。制作に2年を要したという本作も、当然のことながら速くて邪悪、極度に男臭くて適度にメロディックと、実にアバスらしいアルバムになっている。ブラック・メタルとNWOBHM、そしてスラッシュ・メタルを完璧な比率で配合した素晴らしい仕上がりだ。面白いのが、メタリカによる「トラップト・アンダー・アイス」のカヴァー。歴史的名盤『Ride the Lightning』に収録されながら、メタリカ自身もライヴでは殆ど披露しないという、まさに隠れた名曲とでも言うべきこのナンバー。チョイス自体も非常に渋いが、メタリカ色をしっかり残しつつ、アバス・ワールドに染め上げていているアレンジメントが最高。アバスやイモータル、ブラック・メタル・ファンはもちろん、エクストリーム・メタルが好きならば、避けては通れないアルバムだ! 【メンバー】 アバス・エイケモ (ヴォーカル) ウクリ・スヴィレト (ドラムス) ミア・ウォラス (ベース) オレ・アンドレ・ファルスタッド(ギター)