商品説明 DETAIL 1990年にリリースされたパラダイス・ロストのデビュー・アルバム、『Lost Paradise』は、ドゥーミーなデス・メタルという斬新な世界観を提示し、エクストリーム・メタル界に大きな衝撃を与えた。さらに翌年のセカンド・アルバム『Gothic』は、そのタイトル通り、後のゴシック・メタルの端緒として歴史に名を刻む名盤となった。ケルティック・フロストの耽美的な部分を抽出することでパラダイス・ロストが作り出した新しいスタイルは、マイ・ダイイング・ブライドやアナセマといったイギリス勢に受け継がれ、やがてオランダのザ・ギャザリングを経由し、ウィズイン・テンプテーション、エピカといったシンフォニックなゴシック・メタルとして花開いたのだ。パラダイス・ロスト自身は、その後さらにゴシック・ロックに接近するなど、スタイルの変遷を見せつつも、30年間に渡り人気と尊敬を集め続けている。21世紀に入ると、そのルーツであるヘヴィなサウンドへの回帰も感じさせるようになった彼ら。昨年リリースされた16枚目のアルバム『オブシディアン』も、ひたすら重く美しい傑作であった。 この度リリースとなるのが、『アット・ザ・ミル』と題されたライヴ作品だ。本作はパンデミックの時代に作られた作品らしく、無観客で行われたライヴを収録したもの。20年11月に行われたこの日のライヴでは、『Gothic』から『オブシディアン』まで、新旧作品の曲が満遍なくプレイさている。最新アルバム『オブシディアン』からの3曲は、当然これがライヴ初披露。「観客がいるフリをするのではなく、死んだようなバージョンにすることを選んだ」というのも、実にパラダイス・ロストらしい。曲間の静寂も、彼らの世界の一部となっているのだ。彼らのPVを手がけたこともあるアッシュ・ピアーズによる映像も、実に耽美的。パラダイス・ロストのファンはもちろん、シンフォニック/ゴシック・メタルのファンも、そのルーツを知る上で見逃すことのできない作品だ。 【メンバー】 ニック・ホルムズ(ヴォーカル) グレッグ・マッキントッシュ(リード/リズムギター) アーロン・エイディ(リズムギター) スティーヴ・エドモンドソン(ベース) ワルテリ・ヴァイリネン(ドラムス)