商品説明 DETAIL 太古の昔、宇宙の果てから“地球”という名のドロの球に降臨したGWAR。彼らは恐竜を絶滅させ、猿を犯して人類の始祖となった。自らの醜悪な子孫を憎んできた彼らは長いあいだ南極の氷の中に閉じ込められてきたが解き放たれ、ヘヴィ・メタル・バンドとしての活動を開始。その轟音で我々を苦しめてきた。 西暦1984年に始動したGWARはメタル・インディーズの名門『メタル・ブレイド・レコーズ』から発表した『スカムドッグス・オブ・ザ・ユニヴァース』(1990)で世界的な注目を集める。そのハードなサウンドとグロテスクなホラー調ヴィジュアル、そしてシアトリカルで血生臭いライヴ・パフォーマンスは現代のメタルに多大な影響を与え、スリップノットやローディ、そして同郷ヴァージニア州リッチモンド出身のラム・オブ・ゴッドなどのルーツとしてリスペクトされてきた。また、彼らはピッツバーグで録音したライヴ・アルバムに『Live From Mt. Fuji』と名付けるなど、親日家としても知られている。 通算14作目のスタジオ・アルバムである『The Blood Of Gods』は2014年3月23日にオーデラス・ウランガス(人間名デイヴ・ブロッキー)が不死の力を失い、自らの剣で貫かれて斃れてから初となるニュー・アルバムだ。ヴォーカルにブロサー・ザ・バザーカー(人間名マイケル・ビショップ)が加わり、ヴァイキングのデス・マシンや大統領暗殺計画、人類の殺戮、肥満死の恐怖などが描かれている。北欧神話のラグナロクにも通じる終末観が繰り広げられる。激烈なメタル・サウンドに乗せて、殺せ!犯せ!燃やせ!と高らかに歌い上げる破壊衝動は、デビュー30年以上を経ながらも揺らぐことがない。 本作はまた、オーデラスに捧げる鎮魂歌でもある。「ファック・ディス・プレイス」では“オーデラスよ、こんな膿汁の世界に俺たちを置き去りにしやがって!”と、GWARらしい表現で彼の魂を悼んでいる。また「ファントム・リム」では彼を失った喪失感を“幻肢痛”(欠損した身体の一部に痛みを感じること)に例え、今でも彼の存在を感じ続けると訴えかけている。アルバムの最後を飾るAC/DCのカヴァ-「流血の叫び」も、GWARならではのアレンジで生まれ変わっている。 キング・クリムゾンやウルヴァー、ボジオ/レヴィン/スティーヴンズなどのミックスを手がけてきたローナン・クリス・マーフィーをプロデューサーに迎えたサウンドは、GWARが今もなお殺傷力に満ちていることを証明するものだ。GWARが奏でる人類絶滅のサウンドトラックが、いま世界に鳴り響く。 【メンバー】 ブロサー・ザ・バザーカー(リードヴォーカル/ベース) バルサック・ザ・ジョーズ・オブ・デス(ギター/ヴォーカル) パストゥラス・マキシマス(ギター/ヴォーカル) ビーフケーキ・ザ・マイティ(ベース/ヴォーカル/グロッケンシュピール) ジズマック・ダ・ガシャ(ドラムス/パーカッション/ヴォーカル) ソーボーグ・デストラクト(ネメシス/ヴォーカル) ボーンスナッパー(セキュリティ/ヴォーカル)