商品説明 DETAIL DEEP PURPLEとRAINBOWでハード・ロックの歴史を切り開いてきた“巨匠”リッチー・ブラックモアが、「中世の吟遊楽隊の音楽を演奏する」という夢を実現したアコースティック・ユニットBLACKMORE'S NIGHT。歌姫キャンディス・ナイトをフィーチュアしたこのプロジェクトは、1997年に1stアルバム「SHADOW OF THE MOON」を発表して以来コンスタントに活動を続け、今年で20周年を迎えた。 ルネッサンス音楽を標榜し、吟遊楽団のコスチュームを身に着けてはいるものの、BLACKMORE'S NIGHTの音楽は決して中世音楽を再現しているわけではなく、その本質は、DEEP PURPLEやRAINBOWでリッチー・ブラックモアが披露してきたものに通じている。ルネッサンス音楽への深い憧憬をベースにヨーロッパ全域の民族音楽の伝統を取り入れたBLACKMORE'S NIGHTは、「ハード・ロックの要素を取り去ってもなおリッチー・ブラックモアの想像する音楽世界は魅力に満ちている」ことを示すプロジェクトと言ってもいいだろう。DEEP PURPLEやRAINBOWでリッチーが奏でたメロディを愛したファンなら、BLACKMORE'S NIGHTからも同じエッセンスを感じ取ることが出来るに違いない。アコースティック中心ではあるけれどもエレクトリック・ギターも適宜用いられ、そこで聴けるのは唯一無二の“リッチー節”そのものだ。 今回、デビュー20周年を記念してリリースされるのは、BLACKMORE'S NIGHTの集大成とも言えるCD2枚組のベスト・アルバム。この20年間に発表された9枚のオリジナル・アルバムから、リッチー・ブラックモアとキャンディス・ナイトが自ら選んだ彼らの代表曲の数々(2017年新録音ヴァージョンを含む)に加えて、ジョー・リン・ターナー時代のRAINBOWのヒット曲“I Surrender”をキャンディス・ナイトが歌うBLACKMORE'S NIGHTヴァージョンや、RAINBOWのショウのオープニングSEとして知られるエルガーの行進曲“威風堂々”第1番をリッチーがギターでプレイする“Land Of Hope And Glory”といった新録ナンバーを収録。“Possum's Last Dance”は海外の「SHADOW OF THE MOON」に収録されていたインスト曲で、日本盤では聴くことが出来なかったもの。日本盤リリ-スがなかった6thアルバム「SECRET VOYAGE」(2008年)からは“The Circle”が選ばれている。さらにボーナス・トラックは未発表曲の“Ghost Of John”と、ファン必携の内容となっている。 文●広瀬和生/BURRN! 【メンバー】 リッチー・ブラックモア キャンディス・ナイト アール・グレイ・オブ・シメイ バード・デイヴィッド・オブ・ラーチモント スカーレット・フィドラー トルバドール・オブ・アバディーン レディ・リン