商品説明 DETAIL 1986年にアルバム『レイン・オブ・フィアー』でデビューを果たしたドイツ産メロディック・パワー・メタル・バンドのレイジ。ピーヴィー・ワグナー(vo, b)が中心となってスタートし、これまで幾度となくメンバー・チェンジを繰り返してきたこのバンドだが、ヴィクター・スモールスキを迎えた1999年以降、しばらくは安定期が続いていた。音楽の英才教育を受けて育ち、テクニカルなギター・プレイヤーとしても知られるヴィクターがバンドに持ち込んだ緻密でテクニカルな音楽はバンドを大きく進化させ、『ユニティ』(2002年)や『サウンドチェイサー』(2003年)といった力作を生み出すことに成功。さらにヘヴィでアグレッシヴになった21作目の『21』(2012年)も高い評価を得たものの、その裏で数年前からバンド内の人間関係は崩壊しており、ツアーもかなり悪い雰囲気の中で行なわれていたという。 そうした状況を打破するために、ヴィクターと当時のドラマーのアンドレ・ヒルガースを解雇したピーヴィーは、SOUNDCHASERというメロディック・メタル・バンドで活動する一方で、ドイツでスタジオ・ミュージシャンとしても活動していたマルコス・ロドリゲス(g, vo)と、元レイジのドラマーのクリス・エフティミアディスの教え子で、2014年秋からレイジのマネージャーを務めていたヴァシリオス“ラッキー”マニアトプロス(ds, vo)という気心が知れた2人を迎え入れ、2015年11月からヨーロッパ・ツアーをスタート。このツアーを通じて手応えを掴んだバンドは、その流れのまま『ザ・デヴィル・ストライクス・アゲイン』を発表。原点回帰したようなエネルギッシュなナンバーが揃ったこの作品が大きな話題になる中、 “LOUD PARK 16”に参加して新生レイジの魅力を存分に披露した彼らは、2016年12月までヨーロッパ・ツアーを実施。そして、その勢いに乗って2017年2月からレコーディングを行ない、完成させたのがこの『シーズンズ・オブ・ザ・ブラック』である。 疾走感触れる強靭なスピード・ナンバーを軸に、哀愁を漂わせたミドル・テンポの曲、モダンでテクニカルなナンバーなど、パワフルで活きのいい曲が並んだ本作だが、前作同様に原点回帰という部分を継承しつつ、アグレッシヴな楽曲が目立った作風になっている。重厚なサウンドとメロディアスなヴォーカル・ラインとの融合も素晴らしく、マルコスのメロディアスなギター・ソロ、ラッキーのテクニカルなドラミングも圧巻。7分超えの雄大なナンバーも収録するなど、聴きどころ満載のアルバムに仕上がっている。 【メンバー】 ピーター“ピーヴィー”ワグナー(ヴォーカル/ベース) マルコス・ロドリゲス(ギター/ヴォーカル) ヴァシリオス“ラッキー”マニアトプロス(ドラムス/ヴォーカル)