商品説明 DETAIL 1995年、アザルビョールン・トリッグヴァソン(ギター、ヴォーカル)を中心にブラック・メタル・バンドとして結成されたソルスターフィア。その音楽性は作品ごとに進化していき、より繊細でメロディアスな、ポスト・ロック的なものへと変貌していく。それゆえに彼らは、同郷のシガー・ロスのメタル的進化形態と呼ばれている。また、彼らはブラック・メタルを出自としながら同様にポスト・ロック方的なアプローチを志向するウルヴァーやカタト二アとも比較されてきた。プログレッシヴ・ロック系フェスからエクストリーム・メタルの祭典『メリーランド・デスフェスト』まで多彩な音楽性のリスナーから支持される彼らは、音楽シーンにおいて希有なポジションにあるといえる。 通算5作目となる『オウッタ』は、アイスランド独自の1日の区分をコンセプトとしたトータル・アルバム。躍動感あふれるヘヴィなダイナミズムと憂いをたたえたメロディ、伝統的フォーク・ミュージックからの影響、全編アイスランド語のヴォーカルが織りなすサウンドは、時に激しく押し寄せ、時に静謐に語りかける。ピアノやバンジョー、ストリングスを取り入れ、時にペイガン(異端)でサイケデリックなアプローチもまた、彼らの音楽性をユニークなものたらしめている。 アイスランドでは1日を3時間ずつに分け、独自のネーミングを冠している。「ラウーグナイッチ」(午前0時〜3時)、「オウッタ」(3時〜6時)、「リースマウル」(6時〜9時)、「ダーグマウル」(9時〜12時)、「ミーズデーギ」(午後12時〜15時)、「ノーウン」(15時〜18時)、「ミーズアフタン」(18時〜21時)、「ナウッツマーウル 」(21時〜24時)という全8曲は、単に1日を区分したのに留まることなく、“時間”“人生”“世界”を論じる命題だ。 それを彩るヘヴィなノイズとクラシカルなオーケストレーションの饗宴は、千年以上の歴史を持つ北欧音楽における孤高の座へと本作を昇華させている。前作『Svartir Sandar』(2011)は“Andvari”と“Gola”の2部構成からなる2枚組の大作アルバムで、ヨーロッパ圏にソルスターフィアの名前を知らしめることになった。それに続く『オウッタ』は、彼らを世界へと導く分岐点となるだろう。 【メンバー】 アザルビョールン・トリッグヴァソン (ボーカル/ギター) グズムンヅル・オウリ・パウルマソン (ドラムス) サイソア・マリウス・サイソアソン (ギター) スヴァーバル・オイストマン (ベース)