ドイツのヘヴィメタル・シーンを代表するヴォーカリストの1人、ウド・ダークシュナイダー。70年代終わりから90年代にかけ、アクセプトのフロントマンとして数々の名作を残し、83年の5thアルバム『Balls to the Wall』は全米ビルボード・チャートの74位にチャートイン。続く『Metal Heart』は、ここ日本でも歴史的名盤として崇められている。その後はU.D.O.のリーダーとして数々のアルバムをリリースしてきたウド。22年には、ウド・ダークシュナイダー名義で、カバー・アルバムもリリースしている。23年4月には来日公演を敢行。
23年8月には、2年ぶりとなるU.D.O.名義のアルバム、『タッチダウン』をリリース。アトミック・ファイアー・レコードに移籍して初の作品となる本作では、ピーター・バルテスが参加。長年アクセプトのベーシストとして活躍してきたピーターは、18年にバンドを脱退。その後、ダークシュナイダー・アンド・ジ・オールド・ギャングとして、ウドや元アクセプトのギタリスト、ステファン・カウフマンらと活動していた。そんなウド&ピーターのコンビ復活だけでも、ヘヴィメタル・ファンは胸が熱くなるだろうが、アルバム自体もさらにその上を行く熱量。