スコットランドが誇るパワー・メタル・バンド、グローリーハンマーは10年、キーボーディストのザーゴラックス・ダーク・エンペラー・オブ・ダンディーによって結成された。実はこのザーゴラックス、大人気パワー・メタル・バンド、エイルストームのクリストファー・ボウズである。そんなグローリーハンマーであるから、即オーストリアの大手、ナパーム・レコードと契約。13年には『Tales from the Kingdom of Fife』でアルバム・デビューを果たす。パワフルかつ徹底的にシンフォニックなサウンドと強烈なヴィジュアル・コンセプトのインパクトは大きく、彼らはヨーロッパを中心に、あっという間に大きな人気を博していく。15年にはセカンド・アルバム『Space 1992: Rise of the Chaos Wizards』、19年にはサード・アルバム『Legends from Beyond the Galactic Terrorvortex』をリリース。その地位を不動のものとしていった。
2023年6月、4年ぶりとなる4thアルバム『リターン・トゥ・ザ・キングダム・オブ・ファイフ』をリリース。アレンジメントは異常なまでにシンフォニック。スピーディな楽曲に派手なブラス・サウンドが華を添え、高揚感を煽りまくる。これぞグローリーハンマーの真骨頂と言えるアルバム。