カリフォルニアはサンタクルーズ出身のシンガーであるジェームズ・ダービンは、オーディション番組、アメリカン・アイドルでジューダス・プリーストの楽曲を熱唱し、世間の度肝を抜いた。さらに17年〜19年には、クワイエット・ライオットのヴォーカリストを務めていたので、そこで彼の名を知ったハードロック/メタル・ファンもいることだろう。21年にはダービンの名で、『The Beast Awakens』という、ピュア・ヘヴィメタルな作品を発表したことも記憶に新しい。
2022年7月には、デビュー・アルバム『カミング・ホーム』をリリース。ギターはライオットのマイク・フリンツ、ベースはストライパーのペリー・リチャードソン、ドラムは同じくストライパーのロバート・スウィートが参加。クリーンブレイクのテーマは「ライオットやフィフス・エンジェルのような伝統的アメリカン・ヘヴィメタルへのオマージュ」だと言うのだから、これこそ最強の布陣である。
ジェームズのヴォーカリストとしての実力については言うまでもないが、「これぞアメリカン・ヘヴィメタル!」と思わせるその歌声には、80年代への郷愁を呼び覚ますパワーが宿っている。80年代のメタル・ファンは必聴だ!