ヴェリカルパはフィンランドのエクストリーム・フォーク・メタル・バンド。ヴェリカルパとは、「血塗れの剣」という意味だ。06年から活動をしていたようだが、アルバム・デビューは18年になってからのこと。フィンランドらしい勇壮さ、そして楽しさを持ったデビュー作『Taistelutahto』が大きな話題となった結果、イタリアのスカーレット・レコードと契約。20年にはセカンド・アルバム『Tuoppitanssi』を発表した。
22年3月、アルバム『トゥントウリハウタ』をリリース。彼らのスタイルはブラック・メタルをベースに、アコーディオンの音色などを使ったフォーク・メタル風味をプラスしたものだと言えば、だいたいどのようなものなのかは容易に想像がつくだろう。「山の墓」というタイトル通り、山中でのバトルがテーマの本作。疾走する楽曲は時にダンサブルでもあり、実に勇壮。
2024年4月にはアルバム『Tuomio』をリリース。本作はひたすらアグレッシヴな一方、バンド史上最もとっつきやすい作品となっている。一口にフォーク・メタルと言っても様々だが、Verikalpaのそれは、アルコールまみれ、血湧き肉躍るスタイル。フィンランドらしい哀愁もたまらない。