デスラッシュ界期待の新星、ベルギーのスキッツォフレニア。何と中学生の頃からハンマーヘッドというバンドでスラッシュ・メタルをプレイしていた彼らだが、16年にスキッツォフレニアを結成。同時にデス・メタル色をグッと強めた(ハンマーヘッドが16年にスキッツォフレニアへ改名、とネット上では解説されているが事実はそうではないらしい)。20年にリリースされたデビューEP『Voices』のテンションは並外れており、世界中のデス・メタル、スラッシュ・メタル・ファンの話題をさらった。
22年2月、『リコレクションズ・オブ・ジ・インセイン』でアルバム・デビューを果たす。初期のモービッド・エンジェルあたりを彷彿とさせる大傑作。デス・メタルのヘヴィネスとスラッシュ・メタルの疾走感を融合したテンションは、尋常ではない!パワー、ブルータリティ、狂気、そして適度なメロディが完璧なバランスで配合されており、43分があっという間。演奏力も高いし、プロダクションもパーフェクト。スキッツォフレニアが20年代のエクストリーム・メタル・シーンを担うバンドとなっていくことは確実だ。