長年のメタル・ファンにはお馴染み、カナダが誇る女性メタルシンガー、リー・アーロン。5歳の頃から歌を習っていたというリーは、その歌唱力を武器にバンド活動を開始。アンヴィルなども所属していたカナダのアティック・レコードと契約しリリースした84年のアルバム『Metal Queen』は、そのタイトル通り、彼女をメタルの女王の座へと押し上げた。その後も『Call of the Wild』(85年)、『Lee Aaron』(87年)とコンスタントにアルバムをリリース。ドロ・ペッシュとともに、女性ハードロック/ヘヴィメタル・ヴォーカリストの地位を築いていった。89年の『Bodyrock』は地元カナダでダブル・プラチナム・アルバムとなる大ヒットを記録。1990年には来日公演を敢行し、テレビ番組にも出演を果たしている。2021年12月には、リーの念願だったクリスマス・アルバムをリリース。パンデミックという暗い時代に灯をともす、実に美しく明るいアルバムだ。