ギタリストのメガロマグナスことマグナス・ヘンリクソンは、エクリプスのメンバーであるだけでなく、プロデューサーとしても八面六臂の活躍を見せる、スウェーデンのメロディック・ロック界の重鎮。ドラマーを務めるラリー”ザ・ハンマー”シールドことラーズ・スコルドは、ヨーロッパで大人気のゴシック・メタル・バンド、ティアマットのメンバーである。そんな彼らが集まってバンドをやろうと思った理由は、クラシックなヘヴィメタルに対する飽くなき愛。彼らが子供の頃に聴いたヘヴィメタルのアルバムに入っていてもおかしくないようなヒットソング。それがナイツ・オブ・ザ・レルムのコンセプトだ。
2021年11月リリースのデビュー・アルバム『ナイツ・オブ・ザ・レルム』は「チェインズ・オブ・メタル」、「メタル・アタック」というようなタイトルがズラリと並ぶ。80年代のヘヴィメタル、というかもう少々はっきり言うとジューダス・プリーストへの愛だけでできているようなアルバムだ。ひたすらヘヴィなギター・リフ、そしてキャッチーなサビ。これぞニュー・ウェイヴ・オブ・スウェディッシュ・ヘヴィメタルである。80年代のメタルが好きならば、これで燃えないはずはない。