ビリー・シャーウッド(B、Vo)、ジョン・デイヴィソン(Vo)、ジェイ・シェレン(Dr)というイエスの現メンバー3人に、デイヴ・カーツナー(Key)、ジミー・ホーン(G)(ジミーも過去、イエスのアルバムに参加経験あり)を加えたスーパーグループ、アーク・オブ・ライフ。バンド名を冠したそのデビュー・アルバム(2021年)は、「プログレッシヴ・ロックの哲学を貫いた、クリエイティヴで挑戦的な、耳を楽しませつつ限界を押し広げる音楽」というコンセプト通りの、イエスやエイジアのファンはもとより、全ヨーロピアン・プログレ・ファンを歓喜させる素晴らしい作品となった。
2022年11月にはセカンド・アルバム『ドント・ルック・ダウン』をリリース。今回ももちろん強烈な変拍子、最高の演奏、そして美しいヴォーカル・ハーモニーの洪水と、まさに「プログレッシヴ・ロックの哲学を貫いた」アルバムに仕上がっている。どんなに複雑な楽曲であっても、必ずそこには極上のメロディ、ハーモニーが存在しているからこそ、それらがただの難解な音楽に堕することなどないのだ。18分に迫ろうかという大曲、その名も「アーク・オブ・ライフ」は全プログレ・ファン必聴!まさに圧巻の仕上がりだ。