アクセプトのギタリストでありメイン・ソングライターであるウルフ・ホフマン。
米国人シンガー、マーク・トーニロを擁する編成でアクセプトを2009年に再結成、『BLOOD OF THE NATIONS』(2010年)、『STALINGRAD』(2012年)、『ブラインド・レイジ』(2014年)という3枚のアルバムの制作、そしてそれらに伴う多忙なツアー活動の合間を縫ってソロ・アルバムのレコーディングを実施。
アクセプトの『METAL HEART』(1985年)のタイトル曲ではチャイコフスキーの「スラブ行進曲」やベートーヴェンの「エリーゼのために」を、最新作『ブラインド・レイジ』の「ファイナル・ジャーニー」ではグリーグの「朝」を引用、そして80年代のライヴではギター・ソロ・タイムでラヴェルの「ボレロ」を翻案にしていたウルフ・ホフマン。そしてそれら以外にも、自らの作曲/編曲スタイルやギター奏法の面において、彼がクラシック音楽から多大な影響を受けてきたことはよく知られているが、彼の心魂に宿った豊かな音楽背景に注目が寄せられる。