アナール・ナスラックはイギリスのエクストリーム・メタル・バンド。98年に、ヴィトリオール(Vo)、イルメイター(G, Programming等)を中心に結成された。01年に『Codex Necro』でアルバム・デビュー。当時はメイヘム等に影響を受けたロウなブラック・メタルをプレイしていた彼らだが、フランスのシーズン・オブ・ミストへ移籍してリリースしたセカンド・アルバム『Domine Non Es Dignus』(04年)で、一気にグラインドコア色を強める。同じく04年には、ニック・バーカー(元クレイドル・オブ・フィルス、元ディム・ボルギル等)、シェイン・エンバリー(ナパーム・デス)をヘルプに迎え、ピール・セッションに登場しているが、これこそブラック・メタルとグラインドコアの邂逅を象徴する出来事と言えるであろう。その後もほぼ2年おきにアルバムをリリースし続けて来た彼ら。前作『A New Kind of Horror』(18年)から2年後となる2020年、11枚目となる『Endarkenment』をリリースした。
ブラック・メタル、デス・メタル、グラインドコア。彼らの音楽は、あらゆるスタイルのエクストリーム・メタル・ファンを黙らせる力を持っている。