カリギュラズ・ホースは、オーストラリアのプログレッシヴ・メタル・バンド。結成は2010年。翌11年に『Moments from Ephemeral City』でアルバム・デビュー。13年にはセカンド、『The Tide, the Thief, and River's End』をリリースする。このコンセプト・アルバムが、ドイツのプログレッシヴ系大手、インサイドアウト・ミュージックの耳にとまり、カリギュラズ・ホースはワールドワイドのレコード・ディールを手にすることとなる。サード・アルバム、『Bloom』リリース後、オーペス、マストドン、アナセマなどといったビッグネームたちとのツアーを重ねたこともあり、カリギュラズ・ホースの名は瞬く間にプログレ・ファンの間に浸透していった。17年にやはりインサイドアウトからリリースされた4枚目、『In Contact』は、地元オーストラリアの音楽チャートでTOP50入りするなど、商業的にも成功した作品となった。
2020年6月には、5枚目のアルバム『ライズ・レイディアント』をリリース。影響を受けたアーティストとして、キング・クリムゾン、スティーリー・ダン、オーペスからジェフ・バックリィの名までが挙がる幅広い音楽スタイル。変拍子の嵐にさらされながらも、哀愁あふれるヴォーカルは常に美しさを湛え、聴きやすさが失われることは一切ない。確固たるテクニックで圧倒的な世界観が構築されていくさまは、プログレッシヴ・メタルの1つの理想型。プログレ・ファンはもちろん、ヘヴィメタル・ファンも必聴だ。