ナイトウィッシュの男声ヴォーカル兼ベーシストとして知られるマルコ・ヒエタラ。2001年に彼が加入してナイトウィッシュが発表したアルバムは5作連続で母国フィンランドのナショナル・チャートで1位を獲得、ヨーロッパやアメリカ、そして日本でも絶大な支持を得ている。
さらに彼はタロットやシナジー、ノーザン・キングスなどでも活躍、アモルフィスのプロデュースを手がけ、アヴァンタジアやアイリオンなどのスーパー・プロジェクトにも参加するなど、メタル大国フィンランドのシーンにおいて欠くことの出来ない重要ミュージシャンだ。
35年にわたって多彩な活動を経てきたマルコは、2020年初のソロ・アルバム『パイアー・オブ・ザ・ブラック・ハート』をリリース。
「いかなる制限もない、自由な制作」を行った本作の音楽性について、マルコは“ハード・プログレ”と表現している。ヘヴィでメロディック、プログレッシヴでドラマチックなスタイルには随所でフォーク/ペイガン的な旋律も込められており、過去15年をかけて書き綴られた楽曲の集大成として相応しいものだ。本作は2019年5月、『Mustan Sydämen Rovio』としてフィンランド語ヴァージョンが発表されたが、日本でリリースされるのは英語によるインターナショナル・ヴァージョン。ナイトウィッシュでも長く英語で歌ってきたマルコは本作でも伸びやかなヴォーカルを披露している。
ナイトウィッシュの一員として活動を続けるマルコだが、ソロ・アーティストとしてのヨーロッパ・ツアーも行われる。世界のメタル・ファンの“黒き心臓”に火を灯すときが来た。