1969年にディープ・パープルに加入し、『ディープ・パープル・イン・ロック』(1970年)、『ファイアーボール』(1971年)、『マシン・ヘッド』(1972年)、1972年の来日公演の様子を収めた『ライヴ・イン・ジャパン』(1972年)など、黄金期と呼ばれる第2期ディープ・パープルのメンバーとして数々の伝説を残したイアン・ギラン。バンド脱退後はイアン・ギラン・バンド、ギラン、さらにブラック・サバスにも参加した彼は、1984年にディープ・パープルを再結成させ、1994年からはスティーヴ・モーズを迎えた体制で精力的に活動を続けている。
その一方で、ディープ・パープルがオフの際に、ソロとしても活動を行なっているイアンは、これまでソロ名義で5枚のスタジオ・アルバムをリリースし、ライヴも数多く実施。2019年8月にリリースされた『コントラクチュアル・オブリゲイション#1:ライヴ・イン・モスクワ』は、2016年11月に東ヨーロッパ8ヵ国で行なわれたツアーの中の11月15日のモスクワ公演を収めたものである。