全世界通算3000万枚超のアルバム・セールスを誇る稀代のロック・バンド、スマッシング・パンプキンズ。
18年ぶりに、ビリー・コーガン、ジェームス・イハ、ジミー・チェンバレンのほぼオリジナル・メンバーで『SHINY AND OH SO BRIGHT, VOL.1/LP: NO PAST. NO FUTURE. NO SUN.』(2018)を完成させた。業界最高峰の1人と言えるリック・ルービンがプロデュース。往年のスマパン・サウンドを“復活”させたにとどまらず、キャリア第2章の幕開けを告げる、2018年のサウンドが鳴るアルバムが完成した。
スマパンは、2000年12月2日のライブを最後に解散した。ビリーが2006年にスマパンを復活させ、ジミーが参加することもあった。しかし、今回何より嬉しいのは、ジェームス・イハが復帰したことだ。ビリーは、再結成に至るまで2年間くらいかけて、イハとの友情を取り戻し、2016年3月26日イハの誕生日にL.A.で行われたスマパンのライブでイハが16年ぶりに登場。再結成の可能性が現実的となり、2018年に行われた復活の“Shiny And Oh So Bright”ツアーにつながった。
バンドは、オリジナル・メンバー3人と、オリジナル・メンバーがいない12年間バンドを支えたギタリストのジェフ・シュローダーの4人で再始動。16曲のデモ・テープの中から8曲に絞り、ビリー初のアコギ・ソロ作『Ogilala』もプロデュースしたリック・ルービンに依頼。そのソロにイハが参加していたのも、復活への大事な軌跡となっている。当初、8曲中1曲を彼に選んでもらい、ツアー発表と同時にシングルを発表する予定だったが、ルービンがすべてを気に入り、結局全曲をL.A.のスタジオで4週間かけてレコーディングし、バンドの復活を告げるサウンドと未来への可能性が世界へ鳴り響くこととなった。