イエス黄金時代を担ったジョン・アンダーソン(ヴォーカル)/リック・ウェイクマン(キーボード)/トレヴァー・ラビン(ギター)が歴史的再集結。2017年ジャパン・ツアーの直前、英国マンチェスター公演。「ラウンドアバウト」「ロンリー・ハート」「同志」「燃える朝焼け」など名曲の数々が繰り広げられる“イエス・ミュージックの夜”!
2017年、英国マンチェスターでのライヴを完全ドキュメント。イエスの不滅のスピリットがここにある。
イエスの黄金時代を飾ったメンバーであるジョン・アンダーソン(ヴォーカル)、リック・ウェイクマン(キーボード)、トレヴァー・ラビン(ギター)が集結した“イエスfeaturingジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン”。2017年4月に行われた日本公演で往年のイエス・クラシックスの数々を披露、大声援を浴びたのは記憶に新しい。本作品に収録されているのはその約1ヶ月前、2017年3月25日、英国マンチェスター・アポロでのライヴ・パフォーマンスだ。
演奏されるのは歴代の名曲の数々。「ラウンドアバウト」「ロンリー・ハート」「同志」「燃える朝焼け」「遥かなる思い出」「リズム・オブ・ラヴ」などが惜しげもなくプレイされる。 天使のハイトーン・ヴォイスを聴かせるジョン、鍵盤の要塞に取り囲まれたリックのキーボード、ハードかつテクニカル、インスピレーションに富んだフレーズで魅了するトレヴァーのギターは、いずれもファンの求める“イエス像”に合致、さらに高めていくものだ。
スティーヴ・ハウが率いる“本家イエス”との兼ね合いもあり、“アンダーソン/ラビン/ウェイクマン(ARW)”名義で行われたイギリス・ツアーだが、この直後に“イエスfeaturing〜”と改名して日本公演を敢行。それも納得の、イエス魂に満ち溢れたライヴ・パフォーマンスだ。
ただ、単に過去を踏襲するのではなく、現在進行形のバンドならではの趣向が凝らされている。オープニングの「シネマ」から「パーペチュアル・チェンジ」への度肝を抜く展開。リックとトレヴァーの初遭遇となる『結晶』(1991)からの「リフト・ミー・アップ」、そして「メイク・イット・イージー」から「ロンリー・ハート」へと雪崩れ込み、リックとトレヴァーが観客席をプレイしながら歩く本編ラストと、スリリングな展開が繰り広げられる。
トレヴァーがエレクトリック・リフで斬り込む「ラウンドアバウト」、リックの「ロンリー・ハート」でのキーボード・ソロなどは、イエス・ミュージックに新たな彩りをもたらしている。全員が黒基調の服に身を包むというヴィジュアルも、彼らの新しい旅路に向けた“変革”のひとつだ。
主役3人をリー・ポメロイ(ベース)とルイ・モリノIII(ドラムス)が強力にバックアップ。ピーターゲイブリエルやリンキン・パークの映像作品を手がけてきたブルー・リーチ監督の手によって約2時間、生々しいライヴの鮮度をHD映像とDTSサラウンド・サウンドでそのままパッケージした『ライヴ・アット・ジ・アポロ』は、日本公演の興奮を蘇らせる作品だ。