2009年に結成されたこのバンドのラインアップはアクセル・ツヴィンゲンベルガー(ピアノ)、ベン・ウォーターズ(ピアノ)、チャーリー・ワッツ(ドラムス)、デイヴ・グリーン(ベース)というもの。4人のイニシャルを取って“ABC&D・オブ・ブギウギ”と名付けられたが、その名前のとおり、初心者リスナーにもブギウギの楽しさを教えてくれる。まさに“ブギウギのABCD”を手ほどきしてくれるグループなのだ。
ストーンズのスケジュールを縫って、長年ジャズ・プロジェクトでプレイしてきたチャーリー・ワッツ。60年来のブギウギ・ファンだという彼は、特有のスウィング感で演奏をリードしていく。ベン・ウォーターズはイアン・スチュワート(ストーンズのオリジナル・ピアノ奏者)に捧げる『ブギー・4・スチュ』を昨年リリースした英国屈指のブギウギ・ピアニスト。ドイツ出身のブギウギ・ピアニストのアクセル・ツヴィンゲンベルガー、ダブル・ベース奏者のデイヴ・グリーンという実力派ミュージシャン達が加わったABC&D・オブ・ブギウギは、当世最高峰のブギウギ・バンドと呼ぶことが出来るだろう。