1978年10月、「ホールド・ザ・ライン」で衝撃のデビューを飾ったTOTO。ロックをベースにジャズやソウルのエッセンスを盛り込んだそのサウンドは時代の最先端として各地で大いなる反響を呼んだ。以後、「愛する君に」「ジョージー・ポージー」「99」といったヒット曲を70年代終盤に放ち、1982年発表したアルバム『TOTO IV:聖なる剣』から「ロザーナ」「アフリカ」が全米2位&1位を獲得。グラミー賞の主要部門を獲得し、ポップ・ミュージック・シーンの頂点に登り詰めた。その後、ヴォーカリストの交代、そしてグループの心の支えでもあったドラマー:ジェフ・ポーカロの他界など、数々の困難に遭遇するが、それらを乗り越える度に逞しさを増し常に前進。満30周年となる2008年にいったん活動を中止するも、その後、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患い闘病生活を続けるベーシスト:マイク・ポーカロへの支援目的で再結集ライヴを行い、2011年には来日公演も行っている。
2013年には、満35年の節目を祝うツアーを5月末から7月頭にかけてヨーロッパ12カ国29都市で行い大盛況を収めた。その中から、デヴィッド・ペイチの誕生日でもある6月25日、ポーランド:ウッチにあるアトラス・アリーナで収録したライヴ作品『TOTO 35周年アニヴァーサリー・ツアー〜ライヴ・イン・ポーランド 2013』を2014年4月にリリース。さらに2014年4〜5月には来日公演も行われた。
2015年3月には、前作『Falling In Between』から約9年ぶりとなるオリジナル・アルバム『TOTO XIV ~聖剣の絆』をリリース。しかし、リリース直前の3月15日、2007年にTOTOを脱退するまで25年間在籍していたマイク・ポーカロが8年間の闘病の末59歳で死去した。
彼らは悲しみを乗り越え活動を続け、2016年3月には来日公演を行っている。
デビュー40周年を迎えた2018年には、ベスト・アルバム『40トリップス・アラウンド・ザ・サン~グレイテスト・ヒッツ~』を発表。そのリリースに合わせてバンドは2018年2月から4月にかけてヨーロッパ・ツアーを実施。3月17日のオランダ・アムステルダム公演を収めたライヴ作品『デビュー40周年記念ライヴ〜40ツアーズ・アラウンド・ザ・サン』を2019年1月にリリース。2月には来日公演も行っている。
同年10月20日、デビュー40周年ツアー“40 TRIPS AROUND THE SUN”の最終日、アメリカ・フィラデルフィア公演をもって活動休止を発表している。