奇抜なファッションと個性的なサウンドで1973年に登場し、80年代にかけて名実ともにブリティッシュ・ロックを代表する存在へとなっていったクイーン。今ではビートルズをしのいで“世界で最も売れたアーティスト”として認知されており、まさにロック・レジェンドそのものであると言っていいだろう。
そのフロント・マンとしてカリスマ的なオーラを放っていたフレディ・マーキュリーがこの世を去ったのは1991年11月24日のこと。ロック界に多大な功績を遺しながらもわずか45歳という若さで急逝してしまう。
それから27年を経た2018年の同月に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、クイーンというロック・バンドの稀有さ、フレディという比類なき人物像とその才能を改めて世に伝えるのみならず、音楽シーンの流れすらも変えることになった。いまやこの映画を入口としながら音楽人生を謳歌し始めている若者たちも少なくない。