2010年にスウェーデンのマルメでハラルド・バレット(ギター)を中心に結成。2012年の自主制作デビューEP『Born Of Sirius』でのエモーションが噴出するサウンドはイン・フレイムスやオーガスト・バーンズ・レッド、アーキテクツからの影響を感じさせつつ、その一歩先へと踏み込む“ポスト・メタルコア”を体現するものだった。
セカンドEP『Return To Helios』(2013)を経て初のフルレンス・アルバム『I』(2014)を発表。ハンマーフォールやアマランス、スーサイド・サイレンスなどのツアー・サポートを経ながら精力的にヨーロッパをサーキット。シングル「A Mark On My Soul」「The Sickness」によってヘヴィネスと哀メロがお互いを高め合うサウンドを確立し、メタルコアの枠に留まることない高い評価を得てきた。そして2017年、イミネンスは2枚目のアルバム『ディス・イズ・グッドバイ』(2017)で世界に照準を合わせる。
ヘヴィ一辺倒でなくポスト・ロック的な音響へのこだわりを見せた同作によって一躍注目を集めたイミネンスだが、そんなアーティスティックな成功は同時に、彼らを闇の中に放り込むことになった。ハラルド・バレット(ギター)は「何かを探し求めていたけど、その“何か”が自分でも判らずに、もがくばかりだった」と吐露している。
そんな苦しみから生まれたのが「インフェクシャス」だった。感情の迸りが聴く者のハートを揺さぶるこの曲が生まれたことで、創造性の扉が開け放たれ、光が差したという。それゆえに、2019年6月リリースのアルバムは“Turn The Light On =光を灯して”と名付けられた。
エディ・ベルイ(ヴォーカル/ヴァイオリン)は本作について「音楽・人間性の両面における魂の探求だった。暗闇の中に希望を見出す、バンドにとっての最高傑作」と語っている。