トワイライト・フォースの歴史は2011年にサバトンの出身地としても知られるスウェーデン中部のファールンにて、リンド(ギター)とブラックヴァルト(キーボード)がバンド結成へと動き出したことでスタートする。スタジオにこもり、楽曲の制作を行なった2人は、曲がまとまったところで、元SUNSTRIKEのクリレオン(ヴォーカル)とボルン(ベース)、元バルティモアのロベルト(ドラムス)を迎え、リハーサルを開始。2013年11月にスペインのマドリードで初めてのライヴを行なったバンドは、スウェーデンのインディー・レーベルBlack Lodgeと契約し、アルバム『テイルズ・オブ・エンシェント・プロフェシーズ』(2014年)でデビューを果たす。
イタリアのラプソディー・オブ・ファイアの流れを汲んだようなエピック/シンフォニック・メタルを展開したこの作品が日本でも好評を博すと、ドイツの大手メタル・レーベルのNuclear Blastと契約が成立。2ndアルバム『ヒーローズ・オブ・マイティ・マジック』(2017年)を発表する。この作品からドラムがディアッシュに交代し、2人目のギタリストのエレンディールを迎えた6人編成となっていたが、前作からサウンド・プロダクションが向上するだけではなく、楽曲そのものもスケール・アップを果たしており、ゲストとしてサバトンのヨアキム・ブロデーンとラプソディーやANGRAのファビオ・リオーネという2人の人気シンガーが参加したことも話題となったものだった。
こうしてエピック/シンフォニック・メタル・シーンにおいて注目のバンドとなったトワイライト・フォースだが、ツアー中の2017年10月にクリレオンが脱退。残りのツアーはサバトンのギタリストで、自己のバンドのマジェスティカでも活動しているトミー・ヨハンソンを起用して乗り切ったバンドは、2018年にトリック・オア・トリートやルカ・トゥリッリズ・ラプソディーのシンガーとして知られるアレッサンドロ・コンティがアリオンという名前で加入。2019年には、新体制で制作した3rdアルバム『ドーン・オブ・ザ・ドラゴンスター』をリリースしている。