オリジナル・メンバーのカルロス・サンタナ(G)、グレッグ・ローリー(Key)、マイケル・シュリーヴ(Ds)、マイケル・カラベロ(Per)、71年から参加したニール・ショーン(G)、そして現メンバーのカール・ペラッツォ(Per)、ベニー・リートヴェルド(B)、デヴィッド・K・マシューズ(Key)という新旧の魅力を知り尽くしたメンバーが集い、サンタナ・クラシックスの数々から『サンタナIV』で発表された新曲まで、たっぷりと聴かせてくれるライヴはゴージャスそのもの。
この奇跡的なプロジェクトを実現させようと中心となって動いたのが、サンタナにわずか17歳で加入し天才少年と騒がれたニール・ショーンであった。だんだんと宗教色を強めていったカルロス・サンタナと別れ、ゴールデン・ゲイト・リズムセクションを名乗り活動していたがそこに参加したのが、同じくサンタナを脱退したグレッグ・ローリーで、グループはジャーニーとなり大成功を収める。
しかしどこかでサンタナでやり残した思いが全員の中にあったのだろう。ニール・ショーンの粘り強い説得に乗ってメンバーたちが集い、ついに『サンタナIV』が2016年4月に発表された。そのお披露目をかねて3月21日に行われたライヴが、2016年10月『サンタナIV ライヴ・アット・ザ・ハウス・オブ・ブルーズ』として映像作品化されリリースされた。 カルロスとニールの超絶的なギター・バトル、カラフルなラテン・パーカッションのうねり、そしてグレッグが歌ったり弾いてこその「ブラック・マジック・ウーマン」や「孤独のリズム」など、サンタナの歴史と魅力がぎっしりと詰まった映像は世界中のサンタナ・ファンの感動を呼んでいる。